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日本ロボット工業会、1~3月期ロボット統計

日本ロボット工業会(橋本康彦会長)は、「ロボット統計受注・生産・出荷実績2025年1~3月期(会員ベース)」を発表。生産・受注ともに台数、金額が前年同期実績を大幅にプラスで推移した。

2025年1~3月期業況は、受注額が対前年同期比 32・2%増の2091億3300万円、生産額が 同22・2%増の1986億4200万円であった。
 
受注状況をみると、電子部品実装機、マニピュレーティングロボット等が回復傾向を示し、受注台数、受注額ともに3四半期連続の増加となった。

国内向けは、電気機械製造業向け、自動車製造業向けともに主要用途で減少が見られたものの、トータルで増加となった。 

用途別では、スポット溶接用、半導体用などが大きく増加した一方で、アーク溶接用が大きく減少、輸出で堅調な実装用も低調な状態が続いている。
 
輸出はアジア向けが中国を中心に増加し、実装用は1年を通して前年同期を上回ったほか、溶接用や他用途も堅調だった。
 
塗装用途ロボットの国内出荷数は、213台で対前年同期比29・1%増、輸出は420台で同4・5%減、総出荷数は633台で同4・6%増であった。
 
受注・生産・出荷の今期状況は次の通り。
▽受注=受注台数4万5432台(前年同期比23・3%増)、受注額2091億円(同32・2%増)  
▽生産=生産台数4万4022台(同14・8%増)、生産額1986億円(同22・2%増)
▽出荷=総出荷台数4万4688台(同10・2%増)、総出荷額2018億円(同16・5%増)
▽国内出荷/電気機械製造業向け=出荷台数3350台(同4・5%減)、出荷額166億円(同1・3%増)、自動車製造業向け=出荷台数3159台(同6・3%減)、出荷額167億円(同3・5%増)
▽輸出/電子部品実装用=輸出台数3135台(同29・6%増)、輸出額568億円(同33・1%増)、溶接用=輸出台数9428台(同39・0%増)、輸出額231億円(同36・5%増)
 
受注・生産ともに前年を大きく上回り、回復基調が鮮明となったが、用途や地域により明暗が分かれており、底堅さの中にも市場の選別が進む様子がうかがえる。