関西ペイント、腐食防食学会技術功労賞
関西ペイントは6月9日、腐食防食学会の2025年度「技術功労賞」を受賞したことを発表した。
腐食防食学会は、材料全般の腐食防食に関する研究の促進および技術の普及を目指し、技術者・研究者間の交流・提携の場を提供する国内唯一の学術研究機関。「技術功労賞」は、同学会が設置する厳正な審査委員会による調査をもとに、毎年、腐食防食技術の発展・普及に顕著な貢献をした技術者に授与される。
同社はこれまでに、同学会より2度の技術賞(PCMクロメートフリー技術、鋼構造物メンテナンス用錆残存面適性塗料技術)を受賞しているが、「技術功労賞」の受賞は、国内塗料業界では初の快挙となる。

受賞記念講演の様子
6月5日には、同学会主催の大会「材料と環境」において技術功労賞受賞式および記念講演が実施された。記念講演には立ち席を含む200人以上の聴講者が集まった。
▽受賞者=松田英樹(ビジネスユニット日本汎用事業部門建設塗料本部)
▽受賞理由=塗料による防食技術の開発と啓蒙、学会運営への積極的参加。受賞者は、塗料分野における防食技術課題に対し、独自の解決策を講じてその技術を広く普及させたことが高く評価され、また、技術の進歩と発展に対する顕著な功績が認められ、今回の受賞に至った。具体的には、開発技術の積極的な公知化や論文化によるエビデンスの取得、学会理事としての運営活動、電気化学インピーダンス(EIS)分科会で塗膜の電気化学解析法に関する知見の共有、さらに腐食センター(学会が運営する腐食防食に関するコンサルティング部門)での活動など、総合的な貢献が評価された。
▽受賞にあたってのコメント=「このたびの技術功労賞の受賞は、受賞者個人の功績にとどまらず、当社の高い技術開発力を裏付けるものです。確かな技術の開発とその普及を通じて、社会的責任を果たすことの重要性を改めて認識する機会となりました。この栄誉ある賞をいただけたことに心から感謝いたしますとともに、今後も『塗料で人を幸せにする』という当社ビジョンのもと、より安心で安全な製品の開発と普及に邁進してまいります」