WEB塗料報知|塗料・塗装、コーティング業界のプラットフォーム

大日本塗料、工業用1液水性下塗塗料

大日本塗料は工業用の水性塗料「AQプライマー」を 6月12日から発売した。1液形エポキシ樹脂系エマルジョン下塗塗料「AQプライマー」は、水性塗料でありながら、工業用途で求められる水準の塗膜性能を満たし、塗装工程におけるVOC排出の抑制や作業環境の改善に大きく貢献する。 
 
工業分野ではこれまで工業用塗料としての水性塗料がなく、建築用の水性塗料を代用してきた背景がある。しかし、工業分野で求められる密着性や乾燥性、高い防錆性を建築用塗料では満たすことができず、そのため工業分野では、建築分野に比べて水性塗料の採用が見送られる傾向にあった。しかし、2020年以降中国のGB規格が強化など環境負荷の低減や作業環境改善への意識が日本国内にも浸透。同社では少しでも従来の溶剤塗料と遜色ない水性塗料を開発すべく、顧客へのヒアリングで得た顧客ニーズを踏襲し、誕生したのがAQプライマーである。
 
同製品の特長は、鉄(磨き鋼板)、アルミ・ステンレスへの密着性を確認済で、幅広い素材への適用が可能。素材ごとに塗り分ける必要がなく、省工程化にもつながる。また、水性塗料でありながら、溶剤塗料に引けを取らない高い防錆性を発揮する。冬期でも優れた乾燥性を発揮。常温乾燥させたい場合、乾燥に時間がかかる冬期でも1デイ1コートで上塗まで塗装が可能である。
 
加えて、VOC排出を抑制する。AQプライマーを用いた仕様は、一般的な溶剤塗料の仕様と比較しておおよそ全体で約50%のVOC排出を抑制可能である。
 
問い合せは同社車輌産機・プラスチック塗料事業部(℡06・6266・3135(大阪)、03・5710・4501(東京))まで。