FOOMA JAPAN、塗り床材料メーカー目立つ
- 日本食品機械工業会は6月10日からの4日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで「FOOMA JAPAN 2025」を開催した。出展社数1007社、来場者数11万827人と、賑わいを見せた。全体のトレンドとしてAIを活用した食品検査等のソリューション提案が目立った。
同展は食品工場関係者が多く来場することもあり、塗料関連では塗床材や工場屋根の塗料を提案する塗料メーカー等が出展。出展のトレンドでは、工場全体の職場環境提案、水系硬質ウレタンの黄変回避材料、塗り床簡易補修、コンクリート素材(デザイン)を生かした材料等がある。

食品工場のリニューアルシステムを提案するエスケー化研ブース
エスケー化研ブースでは、水性厚膜型の「SKスペシャルフロアー」やコンクリート表面強化材向けの「アーキタイトエコ」を紹介。加えて食品工場の最新リニューアルシステムとして、屋根用遮熱塗料「クールタイト」シリーズを前面に押し出し、省エネと快適に働ける食品工場を提案した。また、外装にバイオマス樹脂を採用した複合無機塗料の「エスケーバイオマス無機GR」をPRし、耐候性と環境配慮を最大限に引き上げる次世代の塗料を紹介した。

来場者に製品説明を行うアトミクスブース
アトミクスブースでは現在力を入れている「工場塗装ガイド」をPR。同ガイドは、工場の職場改善に関わる担当者向けへの情報サイトで、課題解決へのコラムを発信している。また製品では、「リペアキッド補修小僧」等を提案。同製品は床補修の簡易キットで、3㎝~5㎝の深さのある欠損も手軽に直せる。
アイカ工業ブースでは、耐AGV(自動無人搬送車)に最適の塗り床材「アイカピュールハード」等を展示。耐摩耗性、耐衝撃性能に優れ、自動化した倉庫の床材に向いているという。水性硬質ウレタンの材料は、変色や反り等に課題があった。同工法は、従来工法に比べ変色しにくく、調色も可能。
エービーシー商会ブースは、プラントリペアシリーズ等を展開。小傷だけではなく目地の補強、タイヤマークのワイプ製品、穴埋め等のラインアップが広いことが特長である。
塗り床材の他製品として、グローバルコードが食品製造の金型に塗布することができるPFASフリー等のPEEK塗料を提案した。