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出光興産、低摩擦ソリューション事業化へ

出光興産は10月16日、コーティング技術に強みを持つ韓国のZenith Corporation(梁山市、Younggon Joo社長、以下ゼニス社)および、その日本総代理店であるグローバルコードを含む3社で、潤滑剤とPEEKを用いたコーティングを組み合わせた世界初(同社調べ、2025年10月時点)の低摩擦ソリューションの事業化に向け、基本合意書を締結したと発表した。同社では、2035年までに事業規模100億円の達成を目指す。

潤滑剤は、自動車や産業機械の摺動部において摩擦低減を目的に広く使用されている。これに耐熱性・耐摩耗性に優れたコーティングを併用することで、さらなる低摩擦化が可能となる。従来、広く用いられてきたテフロンはPFASの一種であり、環境中で分解されにくく、残留が懸念されてきた。こうした背景から、非PFASで高機能な代替素材への期待が高まっている。
 
同社は、非PFASで耐熱性・耐摩耗性に優れた高機能プラスチック「PEEK」に着目したが、基材への密着が難しいことから、コーティングとしての利用は限定的という課題があった。そこで、ゼニス社のアンカー構造技術を採用することで高い密着性を実現。さらに、同社の潤滑剤設計技術を生かし、PEEKの特長を最大限に発揮させる高機能潤滑剤を開発した。
 
これにより、自動車や産業機械分野において、省燃費・省電力化に寄与する新たな低摩擦ソリューションを提供していく。なお、PEEK塗料の国内輸入および施工は、ゼニス社の委託を受けてグローバルコードが担う。
 
出光興産は、国内外の潤滑剤供給先に対し、PEEKコーティングと適合潤滑剤を提案・販売し、環境負荷低減と高機能化を両立させることで、持続可能な社会の実現に貢献していく。