【決算】関西ペイント、売上・営業利益は横ばい
関西ペイント(毛利訓士社長)は2月9日、2026年3月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比0・5%減の4424億1800万円、営業利益は、販売価格改善や原価低減などの施策を推進したものの固定費の増加などにより同0・6%減の390億2100万円、経常利益は為替差益の増加などにより同8・6%増の453億8700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年に計上されていた一過性の特別利益の影響がなくなったことから同8・9%減の299億8200万円となった。
セグメント別の業績で日本は、自動車分野では、自動車生産台数は前年を下回ったものの、販売価格の改善に取り組んだことにより、売上高は前年を上回った。工業分野も拡販活動の成果により、売上高は前年を上回った。一方、建築分野および防食分野では、市況低調の影響により売上高は前年を下回った。船舶分野では、引き続き堅調であるものの、足元の需要が前年を下回る水準で推移したことにより、売上高は前年を下回った。セグメント利益は、主に自動車および工業分野で前年を上回った一方、建築および船舶分野で前年を下回ったことから、全体では前年を下回った。これらの結果、セグメント売上高は同2・0%減の1218億7600万円、セグメント利益は同1・0%減の172億1千万円となった。
インドは、建築分野では市場全体の需要低迷や低価格品へのシフトにより売上高は前年を下回った。自動車分野では、減税影響もあり自動車生産台数が増加し売上高は前年を上回ったが、円高による為替換算の影響により、インド全体の売上高は前年を下回った。セグメント利益は、減収に加えて人件費等の増加も影響し、前年を下回った。これらの結果、セグメント売上高は同4・8%減の1046億5400万円、セグメント利益は同7・5%減の107億4300万円となった。
欧州は、トルコでは主要顧客の自動車生産台数が前年を上回ったものの、トルコリラ安による為替換算の影響により売上高は前年を下回った。その他欧州各国においては、前年に行ったボルトオン型M&Aの寄与もあり、売上高が前年を上回った結果、欧州全体の売上高は前年を上回った。セグメント利益は、原材料価格が安定して推移したことに加え、持分法による投資損失が改善したことにより前年を上回った。これらの結果、セグメント売上高は同3・5%増の1223億7600万円、セグメント利益は13億1400万円(前年同期は9700万円)となった。
アジアは、中国では自動車生産台数は前年を上回り、売上高は前年を上回った。一方でタイ、マレーシアおよびマレーシアでは自動車生産台数減少の影響を受け、アジア全体の売上高は前年を下回った。セグメント利益は、トータルコスト削減に努め、収益性が改善したことにより前年を上回った。これらの結果、セグメント売上高は同1・1%減の503億4300万円、セグメント利益は同7・2%増の81億2600万円となった。
アフリカは、南アフリカおよび近隣諸国では政情不安が続く中にあっても、建築分野において新規顧客の獲得の寄与もあり、売上高は前年を上回った。東アフリカ地域では、主力の建築分野に加え工業分野においても売上高は堅調に推移した。セグメント利益は、建築分野の事業拡大や構造改革の進展により、前年を上回った。これらの結果、セグメント売上高は同8・3%増の363億5400万円、セグメント利益は同43・9%増の40億4800万円となった。
その他は、北米では自動車生産台数が前年を下回り、売上高は前年を下回った。セグメント利益は、減収の影響に加え、持分法による投資利益も減少したことなどにより、前年を下回った。これらの結果、セグメント売上高は同13・2%減の68億1300万円、セグメント利益は同46・9%減の14億9300万円となった。

