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【決算】アネスト岩田 、売上・利益共に減少

2026.02.27

アネスト岩田(三好栄祐社長)は2月10日、2026年3月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1・3%減の394億8800万円、営業利益は同18・1%減の37億9600万円、経常利益は同9・2%減の51億9千万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同5・6%減の33億7600万円となった。
 
セグメント別の業績では、日本は、圧縮機製品では小形圧縮機の販売が業界全体の出荷台数減少の影響を受けた一方、商談活動の強化によりオイルフリースクロール圧縮機の販売が拡大したことに加え、積極的なプロモーション施策の効果により国内サービス子会社の売上が堅調に推移したことで、売上は増加した。真空機器製品では、半導体製造関連装置メーカの最終仕向け先である中国市場での需要が縮小した影響を受け、同メーカ向け真空ポンプの売上が減少した。塗装機器製品では、市場への仕掛けが十分に伴わず、スプレーガンの売上が減少した。塗装設備製品では、建築資材製造向け塗装設備の納入が完了したことなどにより、売上が増加した。その他事業では、SNS等を通じてホビー分野のクリエイターによる同社製品の評判が拡散し、併せて販促施策が奏功したことから、ECサイトにおけるエアーブラシの販売が拡大した。また、昨年10月にはモビリティアフターサービス事業の一環として車体整備工場の営業を開始した。これらの結果、売上高は同5・0%増の190億2900万円、セグメント利益同4・9%減の18億4400万円となった。
 
欧州は、圧縮機製品ではOEM供給先の需要が引き続き拡大したことにより、オイルフリー圧縮機の売上が増加した。塗装機器製品では、エアーブラシの販売が好調に推移したものの、自動車補修市場向けフラグシップモデルスプレーガンの普及が一巡したことにより販売が減少し、総じて売上は減少した。なお、スプレーガンの販売には持ち直しの兆しが見られる。これらの結果、売上高は同3・0%減の72億4100万円、セグメント利益は同3・6%減の6億6100万円となった。
 
米州は、圧縮機製品ではブラジルにおいて車両搭載市場向け圧縮機の販売が拡大したものの、アメリカにおける車両搭載市場および一般工業市場向け圧縮機の販売が低調に推移した。真空機器製品では、市況に大きな変化は見られない中で、アメリカにおいて売上は微減となった。塗装機器製品では、アメリカにおいて自動車補修市場向けフラグシップモデルスプレーガンの普及が想定より遅れていることに加え、販路見直しの影響によりエアーブラシの売上が減少した。なお、当該スプレーガンの販売体制強化に取り組んでいる。これらの結果、売上高は同9・2%減の52億3200万円、セグメント利益は同21・2%減の6億3500万円となった。
 
中国は、圧縮機製品では中国国内の市況停滞に加え、輸出販売の低迷により売上は減少した。期末にかけて、欧州およびインド市場向けを中心とした輸出販売は増加傾向にある。真空機器製品では、前連結会計年度末以降、リチウムイオン電池製造関連装置向け真空ポンプの販売低迷が継続したことから、売上は減少した。このような状況を踏まえ、新規顧客の開拓にも注力している。塗装機器製品では、マーケティング活動が奏功し、工業塗装市場および自動車補修市場向けスプレーガンの売上が増加した。塗装設備製品では、自動車製造向け塗装設備などの納入が完了したことにより、売上は増加した。これらの結果、売上高は同7・8%減の87億6400万円、セグメント利益は同30・0%減の5億2500万円となった。
 
その他は、圧縮機製品ではインドにおいて上期に特定市場向け小形圧縮機の販売が落ち込んだ影響を補いきれず、持ち直しの動きは見られるものの、売上は減少した。塗装機器製品では、これまでのマーケティング活動の継続により、タイを中心とする地域で売上が増加傾向にある。これらの結果、売上高は同2・4%減の70億5600万円、セグメント利益は同7・7%減の9億8400万円となった。