大塚刷毛製造ラグビー部、「仕事とラグビーの二刀流」で挑む
1979年に故・大塚久利氏(前大塚刷毛製造会長)が初心者を集め、ボールを託したその日から、大塚刷毛製造ラグビー部「BRUSHES(ブラッシーズ)」の歴史は始まった。1991年の関東社会人リーグ4部登録を皮切りに、着実に力をつけ、2001年には関東社会人リーグ1部へ昇格。2017年にはトップイーストリーグDiv.2へ、そして2024年度はトップイーストリーググループBへと、確かな足跡を刻んできた。

スタッフ、選手一丸となって目標達成に挑む
同部の根底には、「企業の宣伝のためではなく、全社員のモチベーションを高め、自社に愛着を持ってほしい」という創設者の変わらぬ想いがある。仕事あってのラグビー部であり、両方に全力で取り組むことで一般社員も触発され、会社全体の士気が高まる。この理念を胸に、選手たちは今日も仕事で汗を流し、週末の限られた時間でラグビーに情熱を注いでいる。このひたむきな姿は、一般社員へも刺激を与え、会社全体の士気を高める相乗効果を生んでいる。9月のシーズン開幕を控え、泥臭く勝利を目指すBRUSHESの山根雄矢キャプテンに、今シーズンの展望等を聞いた。
9月の開幕を控えた今、チームの目標は「リーグ戦3勝」だ。強豪ひしめくDiv.2での戦いに向けて、「リーグには上のディビジョンから降格してきた強いチームもありますが、泥臭く食らいつけば勝機はあるはずです」と山根キャプテンは静かな闘志を燃やす。
また、BRUSHESのアイデンティティは、真っ向勝負のフィジカルラグビーにある。「アタックもディフェンスも粘り強く戦うのがチームカラーです。相手がガツガツ来る真っ向勝負の方が、自分たちの持ち味が出しやすい」と胸を張る。その言葉通り、彼らのモールには、部署の垣根を越えて仕事でも支え合うチームならではの結束力が宿っている。
仕事とラグビーを両立させる厳しさについて聞くと、「平日は各営業所などでハードに働いています。練習は土日が中心ですが、時間がないからこそ集中する。そのひたむきさが、結果として技術や体力の向上にもつながっているんです」と。実際、入社後に急成長する選手も多く、限られた少ない人数だからこそ生まれる責任感が、チームの底力となっているという。
今年、彼らが掲げるもう一つの大きな目標は「応援されるチーム作り」だ。山根キャプテンは、昨年11月に行われたラグビーの聖地での試合を振り返りながら、読者へ熱い想いを言葉にする。「ラグビーはルールを知らなくても、生で見ればその迫力や選手たちの息遣い、情熱が必ず伝わるスポーツです。ぜひ会場の観客席を青一色に染めてほしい。業界の方々に『頑張れ』と背中を押してもらえることが、僕らにとって何よりの原動力になります」。
多くの社会人チームがクラブ化する中で、同部は「社員だけの単独チーム」という伝統を貫く。平日は同じ屋根の下で働き、悩み、分かち合う仲間たちが、週末には泥まみれになりながら一つのボールを追う。そんな彼らの姿は、単なるスポーツの域を超え、会社という組織の絆そのものを体現している。
今年のトップイーストリーグDiv.2、「3勝」という高い壁に挑戦する。そのひたむきなラグビーで、勝利をもぎ取ろうとする姿は、塗料・塗装業界にも活力を与えるはずだ。今秋、グラウンドで躍動する「青いジャージ」を見れば、きっと働く人の心を揺さぶる熱い何かを感じることができるだろう。ぜひ、会場へ足を運び、彼らの挑戦をその目で確かめてほしい。9月5日(土)のライオンファングス戦を皮切りに熱戦が繰り広げられる。
