2025年暦年ロボット統計、受注・生産とも大幅増
日本ロボット工業会(小川昌寛会長)は、「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績2025年暦年(会員+非会員」を発表した。 
2025年は、世界経済の分断によって不確実性が益々高まる中、外需を中心とした自動化需要の回復やAI関連投資などに後押しされ、ロボットの需要環境は年間を通して前年を上回る水準で推移した。
会員と非会員を含めた年間受注額は、対前年比25・7%増の1兆456億円、生産額は同21・0%増の9452億円と、それぞれ前年を大きく上回った。出荷実績では、国内向けは自動車製造業向けを中心に主要業種、用途で低調となった。輸出は実装用が大幅な増加となったほか、溶接用、マテハン用など主要用途も前年から大きく回復した。同工業会の小川会長は5月29日の通常総会あいさつで「本年のロボット市場は、エネルギー関連の供給不安や保護主義の拡大など、懸念材料が見られる一方、世界的なフィジカルAIへの関心の高まりによる半導体や電子機器等で大規模な投資による需要回復に加え、多産業での根強い自動化投資需要に期待したい」と述べている。
なお、塗装用途ロボットの国内出荷数は、508台で対前年同期比1・6%減、輸出は1886台で同18・8%と大幅増、総出荷では2394台で同13・8%増となり、輸出が牽引した形となった。
受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
▽出荷=総受注台数21万8987台(同20・0%増、3年ぶりの増加)、総受注額1兆456億円(同25・7%増、3年ぶりの増加)、総生産台数20万7004台(同17・5%増、3年ぶりの増加)、総生産額9452億円(同21・0%増、3年ぶりの増加)、総出荷台数21万1139台(同16・4%増、3年ぶりの増加)、総出荷額9937億円(同20・4%増、3年ぶりの増加)、国内出荷台数3万7816台(同18・3%減、3年連続の減少)、国内出荷額2041億円(同10・8%減、2年ぶりの減少)、輸出台数17万3323台(同28・2%増、3年ぶりの増加)、輸出額7896億円(同32・4%増、3年ぶりの増加)
▽国内出荷内訳=電気機械製造業向け出荷台数1万3602台(同16・6%減、3年連続の減少)、同出荷額719億円(同10・1%減、3年連続の減少)、自動車製造業向け出荷台数9511台(同26・4%減、2年ぶりの減少)、同出荷額517億円(同15・4%減、3年ぶりの減少)
▽輸出内訳=電子部品実装用輸出台数1万6371台(同27・8%増、2年連続の増加)、同輸出額2964億円(同43・2%増、2年連続の増加)、溶接用輸出台数3万4705台(同35・8%増、3年ぶりの増加)、同輸出額863億円(同34・6%増、3年ぶりの増加)
同工業会は2026年の見通しについて、世界経済を取り巻く不確定要素が複合的に存在しており、依然として不透明感を伴っているものの、引き続き輸出を中心としたAIへの大規模投資や世界的な自動化要求によるロボット需要の拡大が期待され、2026年のロボット受注額は対前年比16・7%増の1兆2200億円、生産額は同11・1%増の1兆500億円と、いずれも増加を予測している。
