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アクゾノーベル、航空メンテで新検査システム

アクゾノーベル(オランダ)の航空宇宙用コーティング部門は、デジタル管理システム「Aerofleet Coatings Management」の最新版を公開し、航空機塗装メンテナンスにおける精度と予測可能性を新たな段階へと引き上げた。
 
2023年に導入された同サービスに、新たに第2のドローン点検ツール「Iris CMX」を統合することで、より詳細なデータに基づいた管理を可能にしている。新たに導入された「Iris CMX」は、ドローン専門企業のDonecle社との提携により開発された。多機能接触型センサーを搭載し、膜厚、色、光沢を直接測定できる。これにより、従来の目視点検では困難だった定量的データの取得において、高い正確性と再現性を実現した。
 
この新ツールは、既存の「Iris GVI」ドローンを補完するものであり、機体表面をあらかじめ設定されたグリッドに従って飛行し、最大600枚の高精細写真を撮影して全表面の視覚的分析を行う。システムはこれらの画像を解析し、コーティングの摩耗や問題を自動で特定する。
 
今回のアップデートにより、ルートプロファイル、紫外線曝露、湿度などの「飛行・環境データ」、「全表面の視覚分析」、「高精度な局所測定」という3つの主要データを統合して評価を行う。トレーニングを受けたチームが2機のドローンを機体の両側で同時に運用することで、小型ボディ機の全点検を約30分で完了できるという。
 
同社は、このデジタル管理システムが100機以上の機体を持つ大規模フリートに最適であるとしている。経過時間や飛行時間のみに基づく従来の定期的な再塗装ではなく、正確なデータに基づいた判断を可能にすることで、不必要な塗装作業を減らし、メンテナンスコストの削減と機体の稼働率向上に寄与する。同社では、長期的には運用の効率化だけでなく「環境負荷の低減にもつながる画期的なソリューションである」と期待を寄せる。