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旭サナック、国産初のエアレス塗装機「機械遺産」認定

機械遺産に認定された国産初のエアレス塗装機

旭サナックが1958年に開発した国産初のエアレス塗装機(ガン)及び1962年に発売したその普及機(ポンプ)が、2018年度「機械遺産」に認定された。

「機械遺産」は歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、主として機械技術に関わる歴史的遺産「機械遺産」(Mechanical Engineering Heritage )
について一般社団法人日本機械学会が認定する制度である。今回の認定は、国産初のエアレス塗装機として製造・普及を進めた本機により、塗装における省資源・環境保全・生産性向上などに貢献したとして歴史的価値が認められた。

戦後米国で開発されたエアレス塗装機は、従来のエアスプレイ塗装に比べ、塗料飛散が少なく環境保全・塗料使用量削減ができ、膜厚の確保が容易で生産性が高い等多くの長所がある。旭大隈産業(現旭サナック(株))は、米国特許の実施権を得てエアレス塗装機の国産化を開始、1958(昭和33)年に初号機を製造、翌年販売し、その後国内事情に合わせ小型化などの改良を重ねながら国内での普及を進め塗装環境を劇的に変化させた。現在、エアレス塗装機は、車両、造船、構造物、建築、道路舗装など幅広い分野で使われている。

今回、機械遺産に認定された本機は、国産初のエアレス塗装機として大手楽器製造メーカーに納入され、ピアノの表面塗装に用いられた装置の加温式エアレスガン(1959(昭和34)年製)と、小型・低価格化に成功し、エアレス塗装機普及のもととなった「コンパクトエアレス」ポンプ(1962(昭和37)年製)である。いずれも現存最古であり、旭サナック(株)本社 塗装技術センターで保存展示されている。