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WCCサスティナビリティレポート、塗料業界のSDGs推進

世界コーティング協議会(WCC/前身はIPPIC国際塗料インキ工業会)は、2020年3月の総会において、塗料業界におけるSDGs推進のためのガイドラインの策定を決め、2022年12月に報告書『世界の塗料業界におけるサステナビリティ』を発表した。
 
日本塗料工業会による本報告書(ガイドラインを含む)の翻訳版が完成、2023年7月14日に同工業会ホームページに公開した。「塗料業界に関わる方々はもとより、多くの皆様のサステナビリティ活動の参考にしていただきたい」(日塗工)としている。

報告書「世界の塗料業界におけるサステナビリティ」表紙


 
本報告書には、WCC会員である16の塗料工業会(インクや接着剤も含む)、世界16カ国計60社の塗料メーカーにおけるSDGs実施状況の調査結果から得られた、具体的な活動内容や成功事例がガイドラインとして取り上げられており、SDGs17ゴールのうち、9つのゴール(SDGsゴール3、4、6、8、9、11、12、13、14)が当塗料業界として設定可能な目標であるとして、取組み事例や指標を掲載している。
 
本報告書(A4判40頁)の内容は次の通り。
▽はじめに▽第1章=世界コーティング協議会について▽第2章=業界のバリュープロポジション(顧客に提案する価値)▽第3章=重要課題▽第4章=サステナビリティの基本方針▽サステナビリティ憲章 持続可能な開発への取組み▽第5章=業界の「持続可能な開発目標(SDGs)」への取り組み
 
【ガイドライン】SDG3への取り組み(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する)/SDG4への取り組み(質の高い教育をみんなに)/SDG6への取り組み(安全な水とトイレを世界中に)/SDG8への取り組み(働きがいも経済成長も)/SDG9への取り組み(産業と技術革新の基盤をつくろう)/SDG11への取り組み(住み続けられるまちづくりを)/SDG12への取り組み(つくる責任つかう責任)/SDG13への取り組み(気候変動に具体的な対策を)/SDG14への取り組み(海の豊かさを守ろう)
 
日塗工ホームページ公開の日本語版報告書は、https://www.toryo.or.jp/jp/anzen/cc/WCC-sustainability.html、オリジナル版(英語)はWCCホームページhttps://worldcoatingscouncil.org/WCC-Sustainability-Report/で公開中。