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オカムラ、収縮変化に追随する木工塗料を開発

オフィス家具等を製造・販売するオカムラは、国産材(針葉樹)を利用した家具に最適な木材用塗料を日華化学、大谷塗料と共同で開発した。オカムラのオフィスファニチュアシリーズ「Lives(ライブス)」の新製品であるカフェテーブルの塗装に採用し、2019年1月から発売する。価格は171,400円(本体価格:税別)。

オカムラは2009年に「木材利用方針」を策定し、オフィス家具や公共施設向け家具などの分野で積極的に国産材利用を推進してきた。針葉樹材(スギ・ヒノキ)は建材として古くから利用されているものの、その柔らかさや材の割れなどにより家具に利用することに多くの課題があった。

今回開発した木材用塗料は、高度な日華化学のポリウレタン技術と豊富な経験に培われた大谷塗料の木材塗料化技術を融合した紫外線硬化型塗料で、オカムラの木材加工技術を用いて針葉樹材(スギ・ヒノキ)に使用することで、耐衝撃性と硬度を確保した国産材のオフィス家具として提供することが可能となったという。

新開発した「木材用紫外線硬化型ウレタン塗料」の特徴は、杉材に対して、耐傷性、衝撃性を付与する硬度に加え、木材の反りや収縮変化に追随することが可能。硬さと伸びの相反する特性を、独自のポリマー技術で両立している。また、木材の温かみや触感を損なわないポリマー弾性に加え、耐久性、防汚性といった機能性も付与している。最後に植物性由来原料を使用しており、環境、安全に配慮されている。

オカムラは、温かみのある感触や香り、軽量といった利点を生かし、かつ耐久性のある家具の提供が可能になる技術として、国産材利用に貢献できるよう、この木材用塗料を広く採用を進めていく。同時に「木材利用方針」に基づく製品開発を行うとともに、それらの製品を用いた空間を提案することで、森林資源の持続可能な利用を推進していく。

プレスリリース=
http://www.okamura.co.jp/company/topics/office/2018/newpaint.php
https://www.nicca.co.jp/01topics/2018/12/post-218.html