日本塗装工業会、定時総会＆全国大会開く
日本塗装工業会（加藤憲利会長）は第64回定時総会および第47回全国大会を５月25日、大分県大分市田室町のレンブラントホテル大分で開催した。午後２時から定時総会が行われた。
国歌・会歌斉唱の後、あいさつに立った加藤会長＝写真＝は、「昨年、会長に就任してから１年遅れての対面でのあいさつとなる。この大分の地で制約のない総会が４年ぶりに開かれることを嬉しく思う。大分県支部、九州ブロックの方々に感謝するとともに、この間開催できなかった茨城県支部、徳島県支部は悔しい思いをされたことだろう。予定されている開催年に是非お願いしたい。
さて、今後は日本経済が着実に成長軌道に乗るものと期待がかかる。昨年、日塗装は基本方針を策定した。重点施策の中には「希望溢れる塗装工事業」として次世代を担う有為な後継者を育成する、を掲げている。それを、女性活躍の推進、若手育成として数回セミナーを実施、また特定技能外国人受け入れ移行支援、担い手不足の解消に繋がる事業に取り組んできた。
環境面においては、塗膜の価値や脱炭素化への対応を啓発するパンフレットを作成して発信した。10月には全国建築塗装技能競技大会が新潟・長岡で行われるので、応援に来てほしい。６委員会で事業を推進しているが、さらに内外への発信が必要と考え、報道各社と定期記者会見を開いている。今後は、公認キャラクターもスポークスパーソンとして活躍してくれるだろう。執行部として、事業の充実を図りながら塗装の魅力を発信していきたい。
今後も、さまざまな会議体を通じて意見を頂戴したい」と述べた。
国土交通省大臣官房審議官（不動産・建設経済）の増田嗣郎氏が来賓祝辞を述べた後、会長表彰が行われた。
公認キャラクター「ロールンちゃん」
続いて、同会公認のマスコットキャラクター「ロールンちゃん」制定報告があり、新入会員22社が紹介された。
議案事項は全て承認された。令和５年度の基本方針と重点施策は、令和４年度に引き続き取り組む。
令和５年度全体事業計画は、特別委員会等における事業ではおもに、組織基盤強化委員会は、ｗｉｔｈコロナ時代に見合った持続可能な活動を行う。全国建築塗装技能競技大会改革検討委員会は、競技課題や参加選手数の見直し、前年度協議・決定した新しい様式により、第27回大会を目指す。
特定技能制度検討委員会は、前年度の業務区分の統合・再編により特定技能外国人として塗装職種の受入れが可能となった。雇用を希望する会員企業へは受入計画の申請で必要となる本会会員証明書の交付のほか、建設技能人材機構（ＪＡＣ）への受入負担金の収納代行業務を引き続き行い、受入れ後の教育訓練・講習などの諸課題について適宜検討していく。
会務管理室は、女性活躍推進に関する対応、経営委員会は、住宅リフォーム工事における資質向上研修教材の改訂および特定技能制度に関する情報収集と発信、普及委員会は、普及活動方法の研究およびＰＲ用ツールの企画、頒布に注力する。
午後４時から、全国大会懇親会が開かれた。開会宣言の後、開宴のことばを大分県支部長の佐藤佳郁氏が述べた。続いて会長のあいさつがあり、来賓祝辞を大分県知事の佐藤樹一郎氏、大分市長の足立信也氏が述べた。鏡開きが行われ、乾杯のあいさつを大分県議会議員の阿部英仁氏が述べ歓談に入った。次回全国大会開催予定の島根県支部に大会旗を引き継ぎ、閉宴した。
会長表彰は次の通り。
▽第23回２０２２年ペインテナンスキャンペーン表彰＝施工件数上位10社（郡山塗装（福島県）、五日市塗装工業（岩手県）、よしだ（愛媛県）、北村塗装店（高知県）、尾﨑塗装工業（高知県）、ナガエ塗装（愛知県）、北村塗装店（香川県）、松永塗装（熊本県）、カトペン（山形県）、ユタカペイント（群馬県））。同上位10支部（高知県、福島県、熊本県、岩手県、徳島県、山形県、宮崎県、香川県、大分県、和歌山県）。
▽２０２２年度安全スローガン最優秀作品表彰＝「思い込み、確認不足が事故になる 引き締めよう 安全意識と安全帯」（北海道・ひだの塗装工業・小川雅史氏）
▽第６回リフォームアワード結果発表＝お客様満足部門・戸建て最優秀賞（しらかわ工芸社・兵庫県）、同優秀賞（山崎塗装店・福井県、松岡塗装・岡山県）、同部門・大規模修繕最優秀賞（ツジ建装・愛知県）同優秀賞（建装工業中部支店・愛知県）、同部門・非住居最優秀賞（フジサワ・群馬県）／優秀技術部門・戸建て最優秀賞（ペイントハウス太陽・沖縄県）同優秀賞（ＴＯＭ創屋・愛知県、コモリ・岡山県、松元建装・鹿児島県）、同部門・大規模修繕最優秀賞（建装工業・東京）同優秀賞（ツジ建装・愛知県、ペイントハウス太陽・沖縄県）、同部門・非住居最優秀賞（ＴＯＭ創屋・愛知県）、同優秀賞（フジサワ・群馬県、ヌマタ・神奈川県、杉本建装工業・大阪府）
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