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工業用の下塗りから上塗りまで水系提案

工業塗料の水性化が進まない状況で、「下塗りから上塗りまで水性」を提案しているのが、イサム塗料の1液型水性塗料「アクアシャインGA」である。日本の工業分野ではラッカー系・フタル酸系塗料の使用が多く、理由として「1液型のため作業性に優れる」「安価である」などが挙げられてきた。しかし、今後は法規制の強まりや周辺環境との調和、さらには働く現場の環境改善に水性化の流れも視野に入れる必要が迫っている。

イサム塗料は「アクアシャインGA」で工業分野の水性化を提案



イサム塗料では、上記の状況からターゲットを環境対応化することが難しいラッカー系・フタル酸系塗料に絞り、従来の水性塗料よりも作業効率の向上と塗膜性能向上を実現させた水性塗料を上市し、展開を図っている。

特長は速乾性・高光沢で、さらに作業者の安全を考慮した非危険物の1液型水性塗料にある。速乾性では、アクアシャインGAは乾燥性に優れた新設計特殊エマルジョンを採用しており、一般水性塗料の50%の時間で塗膜を形成する。また、一般フタル酸系塗料と比較しても作業工程上、同等の乾燥時間となった。

また、高光沢の理由は、水性塗料に最適なレオロジーコントロール剤を選定したことで、平滑な塗膜を形成するレベリング性を実現している。クリヤーコートなしで60度光沢値が80以上を確保。これは、一般水性塗料よりも30以上高い光沢値を示す(同社評価結果)。

このように、溶剤系塗料から代替の可能性を持つ塗料であり、今後の水性化に貢献することを目指した製品である。
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