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タカラ塗料、塗装できるマスキングテープ

塗装への心理的なハードルを低くする塗装ツールが先月上市された。誰でも楽しめて塗装が身近となると期待されている。タカラ塗料(大阪)とカモ井加工紙(岡山)の共同開発で生まれた「ペインタブルテープ」は、壁の上に同テープを貼り、その上から塗装できる製品だ。

壁紙に貼って塗って剥がせるマスキングテープ


「壁の色を変えたいが賃貸だからできない」「DIYが初めてなので失敗が恐い」というニーズから開発。剥がせば原状復帰が可能となることで塗装への足かせを軽くした。タカラ塗料の大野一馬社長は「賃貸の方が住まいに抑圧されているのではないか」と、百貨店等で接客している際に思ったそうだ。〝塗装できない〟を解決し商品説明すると、話をよく聞き購入まで至るという。
 
塗装できるテープを検討した際に「塗料がのるテープはマスキングテープしかなかった」とのこと。そのため、カモ井加工紙に共同開発を持ち掛け、今年4月からプロジェクトを開始。開発に当たって、色とテープ糊の強度に時間を割いた。白にすると塗装されたかわかりにくい。濃い色だと、テープが透ける。「ちょうどいい」を目指しグレー色に決定した。
 
糊強度も強いと下地を傷つけるが、弱いと塗料の縮みでテープが剥がれやすくなる。こちらも試作品を何度か調整し製品化した。ユーザーの使い勝手を考え、テープ幅は30㎝幅と、隅などの貼りづらい場所に使いやすい10㎝幅を用意した。

壁画も現状復帰が可能


ペインタブルテープの「剥がせば原状復帰」となる利点を生かし、期間限定のショップや野外イベント等、用途が広がりそうだ。例えば、絵を描くペインターはこれまでは壁にベニア板を貼り、絵を描いていた。同テープであれば、壁にそのまま貼り絵を描き、剥がせば元に戻すことができる。
 
他にも、戸建ての外壁塗装にも応用できる。施主が色選定に悩んでいる際は、戸建ての外壁に同テープを貼り、検討色を直接塗装。比較することでカラーシミュレーション以上に塗り替えのイメージが掴める。
 
ペインタブルテープのように、塗装の制約条件を取り払うことができれば、ユーザー間口と自由度がともに広がっていくであろう。