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塗料メーカーのコンサル始動、オートサービスショー

36回オートサービスショー2019516日からの3日間、前回開催から場所を変え、東京都江東区青海の東京ビッグサイト・青海展示棟にて開催した。来場者は約37,245人(前回開催比2.7%減)。今回は「次世代へ 変わるクルマと自動車整備」をテーマとし、進化する自動車に対応するとともに整備業界のニーズや整備技術の高度化や作業の安全や環境にも配慮した最新の自動車整備検査機器・設備・システム等が数多く展示された。

補修用塗料を扱うメーカー・販社の出展ブースでは、アクサルタ コーティング システムズ、アクゾノーベルコーティング、イサム塗料、関西ペイント販売、大日本塗料、日本ペイント、BASFジャパン、ロックペイントが新製品を含む注力製品をPRした。各ブースで各担当者に取材すると、「ユーザーが2極化してきている」と口を揃える。全体の入庫量は減少しているが業績堅調な工場は人手不足が大きく響き、より生産性を求めているという。こうしたニーズや教育面において、問題解決を指南するコンサルティング業務に近い業務を行う塗料メーカーが目立ちはじめた。

また、人手不足や若手従業員の即戦力化を手助けする測色機も毎年バージョンアップしている。例えば、アクサルタが今回発表した製品は測色機と計量器がWiFiで繋がり、スマートフォンやタブレットのタッチスクリーンで操作できる新型である。配線不要でタッチ操作に慣れた若手スタッフを意識している。さらに、一部メーカーの測色機も測色精度の向上や新たに製品を揃え、メーカー担当者は「まだまだ、改善項目がある」と話し、今後も進化が期待できそうだ。5G時代にどこまで設備とネットワークが構築できるかも今後注目である。最後に各メーカーとも好調な大型車両や架装市場への提案も目立っていた。例えば、今後も外国人観光客や地方の移動手段として有力なバス車両があるが、日本ペイントはカラーデザインを担当した事例を展示した。塗料が持つ色彩表現をPRしていた。各メーカーのブース内容は以下の通り。

【ロックペイント】
コンピューターカラーマッチングをより精度を高めバージョンアップした測色機「ドクターロックⅣ」は、作業者のビギナーとベテランをつなぐコンセプトを来場者に紹介していた。ベテランが配合したデータを共有し、ビギナーの即戦力化をサポートする。また、同ユーザーのデータはクラウド上で共有することもでき、使えば使うほどネットワークが広がる設計となっている。また、同ブースでは、自動攪拌機能付の原色保管機は業界唯一となる防爆タイプのタイマー&モーターを標準搭載したモデルを初披露した。


【BASFジャパン】
現在、新規サービスとして取り組んでいるのがユーザーの経営や技術をサポートする「R−M Vision360」がある。その中で、日本でサービス展開しているのが、ボディショップ運営のあらゆる側面を200箇所の視点でチェックし、総合的な監査を行う業務だ。今後はサービスコンサルティングの内容を拡大していくという。また、LINEによる情報共有も始まり、ユーザーの囲い込む戦略も登場した。

【日本ペイント】
大型モニターの動画で水性塗料を採用したボディショップ等の事例を紹介した日本ペイント。実際のユーザーの事例を紹介することで水性塗料の間口を広げたPRを狙った。また、現在開発中のプラサフやクリヤーの水性システムも紹介し、ユーザーへの提案幅の領域を広げる。さらに現在好調の大型車両用途ではバスに採用されたカラー提案したデザインストーリーを紹介。バスや架装車両にデザイン性を追求したニーズを予感した展示だった。

【大日本塗料】
大日本塗料は、「Autoディー・ネクスト」というブランドで新製品の展開を実施。スピード&クオリティに環境配慮をプラスした下地システムに力を入れている。軽量化素材へ対応し、新開発のスチレン不使用のパテは、発熱が少なく硬化時の収縮を極限まで抑制する。また、現在測色機の開発も進めており、後発ながら今後上市が決まった。

【関西ペイント販売】
関西ペイントはユーザーへの提案型サポート体制を近年整えてきた。現場でのテクニカルサービスはもちろんのこと、昨年リニューアルした提案型研修施設「オートリフィニッシュセンター」での人材育成。そして、測色機などのシステムソリューションである。材料販売だけでなく、ハード、ソフト面で顧客の問題に向き合う方針へ舵を切る。

【イサム塗料】
塗料メーカー唯一、水性塗料の実演をしたイサム塗料。イサム塗料が提案する「Isamu Eco Refinish System」は、水性塗料による作業環境の改善を目指し人材不足解消にも繋げていくという。実演ではダイハツT32の塗色で、溶剤と変わらない塗装を目指した水性塗料「アクアス ドライ」を使用し、来場者に水性塗料においても、これまでと変わらない塗装ができることをPRした。

【アクゾノーベルコーティング】
UV硬化による自動車補修プロセスを提案したアクゾノーベルコーティング。「シッケンズオートサフェサーUVテスラキュアUVライトR100」は、同社UV硬化型サフェーサーと省電力と高効率を実現した照射機により最速工程を提案した。

【アクサルタ】
アクサルタブースでは実演展示を実施し、測色機「アクワイヤークアンタムEFX」とWi-Fi接続する計量器「PMA VISION」を初披露した。「アクワイヤークアンタムEFX」で測色したデータを専用ソフトで読み込み「PMA VISION」に送る。読取限度0.1gで最大50までの配合を記憶できる。測色したデータをスマートフォンやタブレットで全て操作できるのが特徴だ。