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BTX2023年実績、900万トン割れ

日本芳香族工業会(津﨑昌夫会長)は3月8日、ベンゼン(B)、トルエン(T)、キシレン(X)の2023年需要実績と2024年需要見通しを発表した。

 
同工業会会員ベースの需要合計は、1994年以来の900万tレベルを割り込み、低水準で推移。前年比9%減の862万6千トンと2年連続の減少となった。物価高の影響もあり、世界需要は鈍化し、内需が振るわなかった。BTX製品は供給過多となった結果、輸出に回った。
 
ベンゼン需要部門のスチレンモノマー向けは、国内の低迷に加え中国の新増設分の供給過多により前年比8%と継続しての減少となった。一方で、輸出は国内が減少した分を輸出に回し14%増と伸びた。主に中国、台湾向けとなる。
 
トルエン、キシレンも同様の動き。それぞれ前年比6%減の120万5千トン、同7%減の449万7千トンであった。トルエンの溶剤は、塗料・インク需要が主となり微減ではあるが、安定した需要を示した。
 
24年も同様の傾向と同工業会は予測。25年には需給ギャップが縮小すると見通す。それでも「構造的な要因により大幅な回復は見込めない」(同工業会)との見解を示した。なお、BTX需要は2017年がピークであり1328万tを記録している。