WEB塗料報知|塗料・塗装、コーティング業界のプラットフォーム

2026年上半期塗料動向、6月在庫 回復への足取り

6月の塗料生産・出荷統計の速報が発表され、2026年上半期の合成樹脂塗料市場動向をまとめた。中東情勢の影響とそれに伴う生産・在庫の再構築が目立つ展開となった。3月・4月の中東情勢緊迫化に伴う先駆買いの需要過多から5月による大型連休(稼働17日)で一時調整に入り、営業日数が22日に増えた6月には、出荷の落ち着きに対し生産を引き上げ、在庫水準の回復の動きが鮮明となった。
※生産・出荷・在庫推移グラフは、1月~5月は確報。6月は速報データを使用。

  
1月から6月の動向を稼働日ベースで辿ると、3月(21日)は中東情勢の影響を受けた原料不安から先駆買いによる需要過多が生じ、高水準だった在庫と生産を増加させ、出荷に対応した。4月(21日)には溶剤系出荷4万6587t、水系出荷3万6629tとピークを迎え、生産を増やすものの在庫は大きく減少する形となった。5月は営業日数が18日へ減少したことで両系統とも調整局面に入り、取り崩された在庫の回復が課題となっていた。
 そうしたなかで迎えた6月は、営業日数が22日となり、この稼働日増に伴い生産が活発化し、溶剤系は4万5957t(前月比120・4%)、水系は3万7911t(同118・3%)と大きく伸びた。一方で出荷は溶剤系4万2163t(同112・9%)、水系3万3187t(同109・7%)に推移し、4月のピーク時を下回るなど需要過多の動きは落ち着きを見せている。
 
この生産増と出荷の落ち着きにより、6月の在庫は溶剤系で4万2522t、水系で2万5139tまで回復した。6月の合計在庫(6万7661t)は前年同月比93・3%と依然としてスリムな状況ではあるものの、6月の稼働を活かして、中東情勢による影響の需要過多で低下した在庫水準が安定感を取り戻す途上にあると言える。