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三菱ケミカルGとHonda、開発中の塗装レス樹脂発表

2023.11.27

三菱ケミカルグループは本田技研工業(以下、Honda)と共同で、自動車ボディ部品用PMMA(ポリメチルメタクリレート、以下、アクリル樹脂)材料を開発中である。10月28日から11月5日まで東京ビッグサイトで開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」のHondaブースでは、同開発品を使用したコンセプトモデルを展示した。

 
現在、自動車ボディー用の素材は一般に鋼板が使用されているが、同社グループでは自動車のドア、ボンネット、フェンダーなどに適用を目指したアクリル樹脂材料を開発している。同樹脂材料は、アクリル樹脂にゴム粒子をコンパウンドすることで、自動車ボディに求められる耐衝撃性の向上を図っている。また、アクリル樹脂は透明性が高く、さまざまな色に調色できるため、着色剤を配合するだけで光沢のある表面を作ることができる。塗装工程が不要となることで、工程で発生するCO2排出量削減にも貢献する。
 
加えて、アクリル樹脂は加熱により高収率でアクリル原料に分解できるリサイクルに適した樹脂であり、同社グループは2025年度のリサイクルプラント稼働開始を視野に、アクリル樹脂ケミカルリサイクルの事業化を目指している。
 
Hondaおよびマイクロ波化学と協力して実施した、テールランプtoテールランプの水平リサイクルの実証実験では、従来品に劣らない品質のリサイクル品が得られていると言う。実証したリサイクル技術における製品ライフサイクル全体のGHG排出量は、従来品よりも50%程度削減できると見込んでいる。今般開発した新たな樹脂材料にもリサイクルアクリル樹脂を使用している。