【決算】ナトコ、売上増で利益は三桁増
ナトコ(粕谷太一社長)は2月28日、2025年10月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比17・6%増の57億3500万円、営業利益は同106・1%増の3億6800万円、経常利益は同121・3%増の4億100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同109・2%増の2億6700万円であった。
セグメント別業績で塗料事業は、金属用塗料分野では鋼製家具、景観資材向けの意匠性・機能性塗料が順調であったことや、建材用塗料分野では主力ユーザーの海外向けの需要増や、DICグループから内装建材用塗料の販売事業を2024年7月1日付けで譲り受けたことにより、売上高およびセグメント利益は前年同期に比べ増加した。この結果、売上高は同23・7%増の38億1400万円、セグメント利益は同38・3%増の2億9500万円となった。
ファインケミカル事業は、モビリティ(自動車関連)向けのコーティング剤は需要が減少したものの、光学フィルム向け、PC・スマートフォンのアクセサリー向けのコーティング剤は需要が増加したことにより、売上高およびセグメント利益は前年同期に比べ増加した。この結果、売上高は同8・8%増の5億6700万円、セグメント利益は同82・2%増の1億2200万円となった。
蒸留事業は、車両関係の生産低迷による需要減はあるものの、印刷や半導体関係の需要の持ち直しにより、売上高およびセグメント利益は前年同期に比べ増加した。 この結果、売上高は同6・5%増の13億5300万円、セグメント利益は同77・8%増の1億1700万円となった。