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日本ペイント、水性カラーベースを改良

日本ペイントは、自動車補修用の水性カラーベース「nax E‐CUBE WB」(以下、既存品)を全面リニューアルし、「nax E‐CUBE WBX」として7月7日に発売した。第1弾として主要メタリック原色やバインダー、希釈剤の販売を開始し、10月9日には、残りのメタリック数色と原色を発売する。 

重点品質項目を抽出し仕上がり性等が改善した「nax E‐CUBE WBX」

製品発表に合わせ同日午後4時から東京都品川区南品川の同社東京事業所内で塗料販売店を集めリリース発表会を実施した。冒頭、同社の榎本明夫社長があいさつに立ち、「本日ご紹介するWBXは、お客様の声を真摯に受け止め、塗料性能と品質を落とし込んだ。業界には多くの課題が顕在化し、化学物質に対する規制も年々強化されている。
 
これらの業界課題を解決する上で、水性塗料の重要性は今後さらに高まると考える。水性塗料による作業環境改善は、これからの業界を担う若い世代を惹きつける力となる。WBXは水性を超えた世界最高峰の水性塗料として、お客様満足度100%の実現を目指していく」と述べた。
 
WBXは、既存品の顧客の声から重点品質25項目を抽出。主に改善が必要であったメタリックのムラ性やタレ性、乾燥性・研磨性、なじみ性・ダスト性を改善することで、仕上がりに加え生産性の向上と不良率の低下を実現した。既に実施した顧客によるフィールドテストにおいても「水性でも十分実用になると感じた」「作業者の負担が少なく、扱いやすい」「中研ぎも違和感なく、溶剤感覚で作業できた」との声が集まっている。
 
新製品は塗料の粘性制御や塗膜硬度を最適化することで、乾燥性と研磨性を大幅に高めた。これにより中研ぎ作業が容易となり、次工程へのスムーズな移行を可能にしている。基盤となる樹脂粒子の大きさを細かく調整する粒径制御技術により、粒子の均一化と整列を図った。これによりフラットな塗膜を形成し、メタリック塗色で課題となりやすいムラを低減した。垂れにくく均一で美しい仕上がりを両立させた。また、希釈材が6本から3本に集約され、汎用性が高まった。
 
フルセット展開は10月になるため既存品との併売期間を1年間設ける。既存品と新製品のバインダーは互換が可能とのこと。ただし、WBX原色と既存バインダーは互換が不可等の条件もある。

新製品発表では開発者が登壇し、製品開発の裏側を説明 

製品発表で同社営業本部の大西正則氏は、製品開発の背景や特徴を述べ「当社の1月からの上期の新規獲得実績で初めて水性セットが溶剤を抜き一番動いた。溶剤塗料も見積を出しているが、最後の最後で経営者判断で水性を選択している」と、採用の状況を説明、「旧品の在庫があるのに、切り替えが困るなどの相談には、営業やアドバイザーが対応するので問合せしてほしい」等フォロー体制は万全であると、強調した。
 
発表会では、「開発者の思いと研究開発の舞台裏」と題し、開発担当者の座談会やWBXの塗装実演も行われた。なお、新製品名には、ワールド・ベスト・水性塗料の意味が込められている。