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ナトコは、三丸化学（宮城）の議決権比率66％に相当する株式を取得し、同社を子会社化した。これは、２０２４年12月に公表された中期経営計画（２０２５～２０２７年度）に基づく戦略的施策の一環であり、同社が掲げる「蒸留事業の第三の柱化」を具体化する動きといえる。
　
三丸化学は、東北地域の電子機器メーカーから排出される有機系廃液の回収・精製に強みを持ち、高純度なリサイクル溶剤の製造・販売に特化している。同社の技術力と地域性を活かし、ナトコは国内資源循環に貢献する体制の整備を加速する構えだ。
　
なお、蒸留分野においては、すでに巴興業およびアイシー産業との協業体制が確立されており、今回の子会社化によりグループシナジーの最大化が期待されている。
　
ナトコは今後、３社連携による高度なリユース・リサイクル技術の確立を目指し、環境負荷低減と資源効率の向上に取り組むことで、持続可能な社会の形成に寄与していく方針だ。