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ABB、Paint DayにてIoT対応機種を発表

 ABBは「ABB Paint Day(ペイントデー) 2019」を78日からの5日間、静岡県島田市の同社テクニカルセンターで開催し、取引先メーカーなど130人以上が参加した。記者向けの説明会は5日に行われ、新製品を含む最新の塗装機器・ロボットを一挙公開した。

 今回の目玉は「業界初の試みである」(中島秀一郎ロボティクス事業部長)と話した内部印加型ベル型塗装機「RB1000iWSC」。振動や加速度を測るセンサーやノズル、モーターなどに非接触でデータを読み書きできるタグRFIDを埋め込み、ロボットと塗装データを連携させる点にある。これにより、塗装機器の状態を常に監視することもでき、部品の交換時期などが事前に把握できる。不具合の事前予防ができるため、故障によるライン停止リスクを低減することに役立つ。

「RB1000-CE」(左)と「RB1000i-WSC」の自動車塗装実演

 
 現在は、塗装自体の不具合を防ぐデータ活用の面が強いが、今後は「塗装機のデータを収集し、分析して塗装のソリューションを行っていきたい」(中島氏)と話す。
 また同製品のほかの特徴には、ベルカップリム裏洗浄機能とノズル排出口自動洗浄機能により塗装機先端部の洗浄性が向上している点がある。同時に2箇所の洗浄が可能となり、メンテナンス時間が削減。常にきれいな状態を保ち、色替えがスムーズである。

 デモンストレーションでは、塗料の連続供給が可能な水性塗料専用外部印加型小型ベル型塗装機「RB1000CE」による自動車塗装の実演も行われ、専用ベルクリーナー(外部洗浄装置)を使用し短時間で行える色替え方法を説明。塗装品質に影響力の大きいシェーピングエア(SA)ノズルの穴面の重点洗浄が可能で、溶解力の低い水性シンナーを使用しても水性塗料の汚れを効果的かつ短時間で洗浄できるとのこと。

 ABB Paint Dayでは、4種の塗装・ロボットなどのソリューション提案が行われ、簡易なロボットティーチングツール「SRPSimplified robot programming)」の紹介があった。これまで、ロボット塗装の中で時間がかかり、かつ重要であるティーチング作業をより簡易にしたシステムである。SRPはティーチングハンドルと言われるデバイスで塗装操作を行い、生産エリアやロボットゾーンの外でティーチングを行う。オンライン上でこのデータプログラミングを確認し、必要であれば編集が可能。データ確認後、ロボットへ送信し、実機で塗装確認を行う。これまでベテランが吹いていた塗装軌道をこのようなツールを使用することで、動作の再現も可能だという。