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【決算】アネスト岩田3月期連結、 売上・利益とも大幅増

アネスト岩田(深瀬真一社長)は5月10日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比19・0%増の423億3700万円、営業利益は同38・8%増の47億8千万円、経常利益は同31・0%増の55億7200万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同35・0%増の35億4100万円となった。

セグメント別の業績では、日本は圧縮機製品で電動機および電装機器等における供給遅延の影響を受けたが、購買部門による粘り強い部材調達や顧客離れ防止を目的とした販売キャンペーンの実施などが売上を下支えした。真空機器製品では、依然として半導体需要の拡大が続いており、半導体製造関連装置向け真空ポンプの売上が大きく伸長。 塗装機器製品では、塗料メーカ各社に対する認証取得活動を進め、自動車補修市場向けスプレーガンの売上伸長を図った。塗装ブースについては、技術者が営業員とともにWEBを活用したリモート商談へ参画したことで受注促進となり、売上は回復基調になった。塗装設備製品では、新型コロナウイルス感染症により営業活動が停滞した影響から売上は減少したが、活動制限の緩和に伴い商談が活発化してきたことから来期物件の引合獲得及び受注残は増加傾向にある。この結果、売上高は同9・5%増の229億6700万円、利益は同26・2%増の33億400万円となった。

ヨーロッパは、圧縮機製品ではドイツを中心としたEU諸国において、販路開拓が進展したことでオイルフリー圧縮機の需要が拡大し、売上は伸長した。真空機器製品では、回復基調が続く経済に支えられ、売上は底堅く推移。塗装機器製品では、変異株の感染拡大下でも、デジタルツールを活用した販促策の実施や塗料販売店との連携強化など積極的な営業活動の成果で、主に自動車補修市場向けスプレーガンの売上が伸長した。エアーブラシについては、ECサイトを経由した販売が拡大するなど需要は引き続き好調に推移。この結果、売上高は同31・3%増の58億4100万円、利益は同48・5%増の4億4500万円となった。

アジアは、圧縮機製品では年度末にかけて中国子会社の輸出やインド子会社の医療向け圧縮機における販売拡大に一服の兆しが見られたが、受注状況は高水準を維持し、売上は伸長した。真空機器製品では、引き続き中国や東アジアでの半導体製造関連市場における需要の拡大や短納期を評価されたことによる受注の獲得などにより、売上が伸長。塗装機器製品では、東南アジアにおいて新型コロナウイルス感染症の影響により停滞が続いていたが、規制緩和を受けて回復基調に転じている。 塗装設備製品では、中国で工事計画が延期されていた案件を着実に納入したことで、売上は伸長した。一方、東南アジアにおいては、設備投資への慎重な姿勢が続いたことから、受注状況は停滞している。この結果、売上高は同28・4%増の165臆5700万円、利益は同41・1%増の14億7500万円となった。

その他では、圧縮機製品では医療向けや一般工業向け圧縮機の売上が伸長。 真空機器では新規顧客開拓の奏功や値上げ前の駆け込み需要により、売上が伸長した。塗装機器製品では、第1四半期連結会計期間に実施した事業の譲受によって新規顧客を開拓できたことで、自動車補修市場向けハンドスプレーガンの売上が伸長。エアーブラシは依然として好調に推移している。この結果、売上高は同30・2%増の64億1400万円、利益は同67・2%増の7億2800万円となった。

事業部別の業績については、エアエナジ―事業部の売上高は同19・9%増の250億1500万円、営業利益は25億1300万円。コーティング事業部の売上高は同17・7%増の173億2100万円、営業利益は39・7%増の22億6700万円であった。

2023年3月期の通期業績予想は、売上高が同3・9%増の440億円、営業利益が同2・5%増の49億円、経常利益が同1・4%増の56億5千万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1・1%増の35億8千万円を見込む。