WEB塗料報知|塗料・塗装、コーティング業界のプラットフォーム

エバーライト、CFRPの耐候性ソリューション

素材産業のルーキー、カーボンファイバー

カーボンファイバー (CFRP) は近年良く使用されて来た先端素材である。重量はわずか鋼鉄の30%、硬度は鋼の5倍以上に達することができ、高い機械的強度、小さな膨張係数、耐衝撃性、耐腐食性、耐熱性などの多くの物理的利点があることとスタイリッシュで独特な質感の外観と相まって、自動車産業や航空宇宙工学、風力発電、輸送、ヘルスケア、スポーツ用品等々、さまざまな分野で広く使用されている。

CFRPは、上記の多く利点があるが、その耐候性に課題がある。また、製品は主に屋外環境で使用されるため、太陽光にばく露された後、亀裂、変色、及びその他の劣化現象が発生しやすく、外観に影響を与える。そのため、製品の表面にコーティングを施す必要がある。CFRPを保護し、経年劣化を防ぐために透明なワニスが使用されるが、表面コーティングも外力や長時間の日光により粉々に剥がれやすく、保護効果は限られている。

エバーライト、CFRPコーティングの耐候性ソリューションを開発

耐候性とアンチエイジングの分野で長年の専門的経験を持つエバーライトケミカル(台湾)は、CFRP用の配合型光安定剤「Eversorb® CP シリーズ」を開発した。現在、業界で使用されている単一タイプの汎用品紫外線吸収剤と比較して、CFRPをより総合的に保護することができる。材料の表面コーティングは、紫外線に長時間さらされると、コーティングの色あせや剥がれを防ぐために効果的に全面的な保護を提供できる。



人工加速老化テスト2,100 時間の連続照射後、光安定剤なしのCFRPテストピースは明らかな色の違いがあることが想像できる。一方、一般のベンゾトリアゾールタイプUVAを添加した場合でも、変色が見られる。(色差値が7と高い値を示している) 対照的に、Eversorb® CP1およびCP2を添加したCFRPテストピースは顕著な耐候効果を示し、色差値をわずか4.5および3.2まで抑えられることができた。

性能に優れたCFRPは、外観も厳しい要求が求められる。Eversorb® CP シリーズの光安定剤は、CFRPの表面コーティングをあらゆる方向から保護することができる。そのため、長期間の太陽光の下でもコーティングの耐用年数を大幅に延ばし、製品の外観を効果的に維持し、製品の付加価値を高めることができる。同社ではCFRPの用途を更に拡大して行くことができると確信しているという。