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グラコ ゲマ事業部、新製品発表会を開催

グラコは、同社の粉体塗装機ブランドであるゲマの新製品発表会を、613日午前1130分から神奈川県横浜市都筑区早渕の本社ラボで開催。多くの販売店関係者が参加し、盛況を博した。会場では、まずスイスに本拠地を置く粉体塗装機メーカーのゲマ社が、常に先進の技術開発に取り組んで、世界の粉体塗装機の市場で大きなシェアを占めていることをビデオ上映で紹介。あわせて、実際にゲマのハンドガン、自動ガン、ロボット用ガンといった各種塗装機を用いた塗装実演が行われた。

 続いて、今回の発表会の主役である新型ハンドガンユニット「OptiFlex Pro」の紹介が行われた。本機は「OptiFlex」シリーズの約8年ぶりのフルモデルチェンジとなる最新型であり、その特徴は、第一には業界初となる110kV/110µA出力となるパワーブーストモードを備える点にある。これにより、米国のあるユーザーでは25%の作業量削減に成功するなど生産性向上に大きく寄与する。この他にも、携帯端末専用アプリ「E-App」により設定時間や稼働時間を手元で監視できるので、時間管理、生産効率のデータを常時確認することができる。また、塗料搬送についても、ワンタッチでカートリッジ交換可能な最新のインジェクタ技術を用いた「IG07」と、常に適切なエア量を設定可能なポンプ技術を用いた「AP01」の2種類が用意され、いずれも快適な塗料搬送を実現することができる。

新型ハンドガンを体験できた


 
発表会では、この他にも次の製品の紹介が行われた。
3Dレーザースキャンシステム」は、コンベアで流れてくる製品の形状をリアルタイムでスキャンし、その形状に合わせて自動ガンが個別に前後に動いて最適な距離を保ち塗装作業を行うというもの。これにより、自動的に安定した塗着効果を得ることができる。
Magic Control 4.0」は、IoTなど次世代システムのゲートウェイとなる最新のコントロールシステムであり、塗装ライン上のさまざまな機器と通信して、その状況をモニタリング。ダッシュボードスタイルを用いて、オンラインでシステム状態を確認し、データの統計をまとめることが可能となっている。また、リモートメンテナンス機能により、ライン上の問題を正確に把握し、迅速な解決にも貢献できる。
粉体塗料マネージメントセンター「OptiCenterオールインワン」は、ガンコントローラーと塗料供給インジェクタを一体化し、コンパクトにシステム化されている。新機能により強力なクリーニングで安心した色替え作業が可能。また、更なる安定した塗料供給を実現すべく、エアフロ―センサーなどさまざまなセンシング機能が追加されている。