【決算】日本特殊塗料、 売上・利益ともに増加へ
日本特殊塗料(遠田比呂志社長)は2月12日、2025年3月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比0・8%増の493億6300万円、営業利益は同9・2%増の31億4700万円、経常利益は同5・4%増の46億2200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同9・8%増の33億900万円となった。
セグメント別の業績で塗料関連事業は、主力製品の防水材を中心に建築・構築物用塗料の販売が堅調に推移するとともに、集合住宅大規模改修工事等の工事関連売上が前年同期比34・8%増となり、増収に大きく貢献した結果、セグメントの売上高は同17・3%増の183億3200万円となった。損益面では、継続的に取り組んできた販売価格見直しを含む増収の効果に加え、原価低減活動・経費低減策の徹底により、セグメント利益は同141・0%増の8億5300万円となった。
自動車製品関連事業は、国内の自動車生産は回復基調にあるものの、中国をはじめとしたアジア地域におけるEV市場拡大を背景とした販売低迷の影響等、前年同期比では地域や車種等により差異が大きく、売上高は同7・0%減の310億2千万円となった。損益面では、原価低減活動・経費低減策を進めたものの売上高の減少を補えず、セグメント利益は同9・3%減の22億8600万円となった。
その他では、保険代理業の売上高は同3・1%増の1100万円となった。
なお、昨年11月13日に公表した通期連結業績予想を修正。売上高は予想より2・0%増の650億円、営業利益は同20・0%増の39億円、経常利益は同23・7%増の60億円、親会社株式に帰属する当期純利益は同26・5%増の43億円と、いずれも上方修正した。