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木材保護塗料に「かび抵抗性」要求

昨年10月21日に発行された「建築工事監理指針」(平成 28 年版)」で、木材保護塗料について、新たに「かび抵抗性」に関する試験項目が追加された。

同書の18章には、塗装工事14節木材保護塗料塗り(WP)が定められ、塗料として日本建築学会材料規格「JASS 18 M-307 木材保護塗料」に合致する木材保護塗料を使用することが定められている。この「かび抵抗性」に関する試験項目の追加により、「かび抵抗性」が確認されていない旧 JASS 18 M-307 への適合のみでは、[公共建築工事標準仕様書](建築工事編)平成 28 年度版の必要条件を満たしておらず、仕様書に合致しているとは言えない。そのため木材保護塗料の製造所や輸入販売業者は、最新の日本建築学会材料規格「JASS 18 M-307 木材保護塗料」への合致を示す必要がある。

※国土交通省大臣官房官庁営繕部監修の「建築工事監理指針」28 年度版
該当記述内容:

「品質は,日本建築学会材料規格JASS 18 M-307に規定されている。なお、JASS18 M-307 は、2013 年の JASS 18 改定(第 7 次)時より「かび抵抗性」に関する試験項目が追加されている。「標仕」において JASS18 M-307 適合は、「かび抵抗性」を含む最新の規格への適合を要求している。したがって、かび抵抗性が確認されていない 旧 JASS18 M-307 への適合のみでは不十分である。」

なお、日塗工も1月11日に同HPより、「木材保護塗料塗りのJASS18 M-307への適合性要求について」のリリースを配信している。
http://www.toryo.or.jp/jp/anzen/index.html#notice