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16,200人が集まるーバリシップで出展各社がアピール

2019.06.06

隔年開催の国際海事展「バリシップ(BARI-SHIP2019」(UBMジャパン主催)が523日から25日までの3日間、愛媛県今治市東門町のテクスポート今治で開かれた。出展社数は350社と拡大。2324日は地元の今治船主向けなどのビジネスショーであったが、特に25日は一般公開日とあって、家族連れで子供たちも多数詰め掛けた。総入場者数は16,200人にも上った。日本最大の海事都市・今治で開催される国際海事展とあって、主催者側のモチベーションが高い中、出展各社も地元船主や来場者に自慢の製品・技術をアピールした。

【中国塗料】

新製品である「SEAFLO NEO CF PREMIUM」は、亜酸化銅フリー、フジツボ&スライムフリー、低燃費に貢献する高性能防汚塗料で比類なきパフォーマンスを見せる。内航船向けの低燃費防汚塗料の「シープレミア3000Plus」は、同社が1999年より上市したシリル樹脂系防汚塗料の技術と実績に、革新的新規防汚剤selektope🄬(メデトミジン)をプラスし抜群の性能で内航船の安定運航に寄与する。2液型無溶剤エポキシ樹脂充填材「CMPライナー」新規環境対応型塗料「CMPセラゼウス」などもPR。

【日本ペイントマリン】

LFseries」はマグロやイルカのように、粘性のある表面をヒントにした生体模倣(バイオミメティクス)による艇摩擦船底防汚塗料である。特殊シリルアクリルコポリマー(特許技術)により長期安定した防汚性を発揮。超低燃費型船底防汚塗料の「A-LF-Sea」は、「LF-Sea」の進化型であり、さらなる推進高率の向上を発揮。セルフスムージング性に優れたシリル銅アクリレートコポリマーにより長期安定した防汚性を発揮する。非常にレベリング性の良い塗り上がりで燃費低減効果に優れる「AQUATERRAS(アクアテラス)」や「The Crew series」などもアピールした。

 

【関西ペイントマリン】

同社のロングセラー「タカタ クォンタム」シリーズは実績を積み重ね、世界での採用は7000隻以上に上る。「タカタ クォンタムⅩ-mile」は長年の実績を有するクォンタムの基盤技術を継承し、長期的に優れた防汚性・消耗性・就航時の表面平滑性を発揮。燃費低減10.5%を実現する。「Ⅹ-mile Premium」は、「Ⅹ-mile」の可能性を追究し、さらなる燃費低減を実現する究極の船底防汚塗料システム。内航船に特化した新製品Rシリーズも加えてアピールした。

 

【アクゾノーベル(International Paint事業部)】

Intershield(インターシールド)シリーズ」は同社自慢の高性能な防錆ユニバーサルプライマーであり、新造船、修繕船での使用に最適。アルミに産む含有ピュアエポキシが実現する耐摩耗性と防錆性能が、塗膜性能を維持するためのメンテナンスコストを大幅に低減する。シューティングダメージや引っ掻き傷に強いカーゴホールド用塗料や最新の開発成果のリニアポリッシング船底防汚塗料「Intercept(インターセプト)」なども。

 

【PPG PMCジャパン】

「シグマセイルアドヴァンス」はCSP樹脂を用いた耐摩擦タイプの船底防汚塗料。シリコン防汚塗料「シグマグライド」、耐摩耗性・衝撃性強化エポキシ塗料「シグマシールド」、タンクコーティング「フェンガード」、ポリウレタン樹脂塗料「シグマガードCSF」とともに展示した。

 

【コタニ】

MarineVessel Eness Light」は水銀灯・LED照明に替わる舶用関連高輝度証明。独自開発による多面体反射板で消費電力を大幅に削減して照度を維持。同様にクレーン用高機能照明・高天井照明「Eness Light」も展示。また、「防爆型無電極ランプ」は、業界初となる無電極形。消費電力は水銀灯の約3分の1で同等の明るさを確保と省エネに大きく貢献。他にも海外製パッキン・ガスケットを展示してアピールした。