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NSK2024年生産量、前年比1・5%減

日本建築仕上材工業会(NSK、藤井実広会長)はこのほど、2024年(令和6年1月~12月)の建築用仕上塗材および左官材料・補修材料の生産数量を発表した。建築用仕上塗材は15万7863tで前年比2・5%減、左官材料・補修材料は32万440tで同1・0%減、合計で47万8303tの同1・5%減であった。建築用仕上塗材、左官材料・補修材料ともに減少傾向に歯止めがかからず、生産総量は前年の48万t台から47万t台へと下落した。



内訳では、主要品目の中で前年より生産数量が増加した塗材は3品目。合成樹脂エマルション系複層仕上塗材が前年比2・0%増の2万354tと2万t台を回復した。セメント系厚付け仕上塗材が同1・8%増の2525t、内装水溶性樹脂系薄付け仕上塗材が同1・1%の1914tであった。

一方、主要品目で前年より生産数量が5%以上減少した塗材も3品目。石材調仕上塗材が同10・1%減の5470t、防水形外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材が同13・0%減の4047t、反応硬化形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材が同5・6%減の1626tで、前年同様2品目が前年比2桁減少となった。
 
建築用仕上塗材における水系上塗材と溶剤系上塗材の生産数量比は79・9%:20・1%と、水系上塗材が70%台に下降したのに対し、溶剤系上塗材は20%台に上昇した。
 
左官材料・補修材料の主要5品目では、SL材が同3・5%増の8万2247tと8万t台に乗った。これ以外はすべて減少で、建築用下地調整塗材は同0・6%減の13万6294tと微減だったものの、ラスモルタル用軽量セメントモルタルは同8・1%減の7万7514t、吸水調整材は同19・6%減の3759tと2桁減で、薄塗用セメントモルタル材は同1・4%減の2388tであった。
 
単位の異なる2品目ではいずれも減少し、生SL材は同5・7%減の9万2465?、セメント混和用軽量発泡骨材は同25・0%減の333万6103?と2桁減・300万t台へ下落した。