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トビー・テクノロジー「技術/技能の伝承」を提案

リード エグジビション ジャパン主催の「関西Web&デジタルマーケティングEXPO」が2020年1月27~29日の3日間大阪市住之江区のインテックス大阪1・2号館で開催された。

2号館の「IoT&5Gソリューション展」では、トビー・テクノロジーが「アイトラッキング(視線計測/IoTデバイス)を出展し、技能伝承・教育体制強化での活用をアピールした。アイトラッキングは、特殊視線計測メガネを使って熟練者の視線を計測する。それによって熟練者がどこを中心に見ているかがわかり、熟練者の技術や技能の見える化を可能とした。それによって技術・技能の伝承が容易に行え、初心者の教育で効果を上げることができると期待している。その他、目視検査の検出率を上げたい、設備点検の見落としを防ぎたい、教育期間を短縮したい、教育レベルを上げたいという要望にも効果的だとしている。

視線計測メガネ

                                                                                                                   
「アイトラッキング」の採用事例に自動車メーカーのマツダがある。マツダは、公式ブログ「瞳と光で見極める!~マツダの塗装品質保証~」をアップ。その中で、塗装検査の厳しい目を養うために、検査員の「動作」と「目線」に着目しており、それぞれを評価するための機器を導入していることを紹介している。

塗装検査では目線が重要である。目線には中心視と周辺視があるが、塗装面をきちんと中心視で検査する必要がある。マツダではアイトラッキング技術に着目し、機材を導入。定期的に検査員に着用してもらい、目線の位置や反射光の導線が手順通りに行われているかをチェックし、厳しい目によって検証・確認が行われているとのことだ。また、動作評価はタブレット端末を採用されている。同じ位置で撮影した手本となるマスター動画と、検査員の動作を定期的に比較が可能だ。手軽に目線角度と距離に対する適正な動きが確認できる。