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“耐候性”と”環境対応”両立に水性フッ素の提案

建築用の塗料ニーズは、より耐候性を示す製品へシフトしていく一方で、法規制や作業環境、塗装現場の近隣住民への配慮による環境に適応した製品が必須となっている。

このニーズに対応した製品が2017年4月にロックペイントが発売した水性1液架橋型フッ素樹脂塗料「サンフロンアクア」である。

同製品は、水性の強靭なフッ素樹脂と特殊コーティングチタン顔料および、ラジカル吸着安定剤によるラジカルコントロール技術を採用している。これにより、耐候性を飛躍的に向上させ、従来品のフッ素樹脂塗料より、次の塗り替えまでの周期を長くし、住宅のライフサイクルコストを低減させる。

サンフロンアクアの耐候性ポジション

 

ラジカルコントロールメカニズム


環境、施工面でも、水性で1液タイプのため使いやすく、溶剤臭や引火の心配がないため屋内外で安全に使用できる。また、鉛やクロムなど有害な重金属を原料として配合していないため、人と地球環境にやさしい塗料といえる。さらに、塗装作業性にも優れ、中塗りは2時間(23℃)で塗り重ねができる。これにより、1日2工程の塗装が可能だ。


なお、同シリーズの弱溶剤型としては、「サンフロンUV」がある。海岸地域や工業地帯などより耐候性が必要な厳しい環境においては、同製品の出番となる。従来のフッ素樹脂は一般的に“紫外線に弱い”という性質があった。しかし、同製品が採用した4フッ化構造のフッ素樹脂は、強靭で強い結合エネルギー(C―F)を持つため、紫外線にも強い物性を示す。
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