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際立った存在感「実演展示」 IEC【2026CJTレポ】

RX Japanは、9月30日からの3日間、幕張メッセにおいて「第9回塗料・塗装設備展(コーティングジャパン)」を開催した。ここでは、編集部が注目した企業、製品サービスを「ブースレポート」として紹介する。

30年の開発実績を結集した「ベルカップ洗浄塗装機」

同社の設計・製造による「乾式塗装ブース」

「塗料・塗装設備展」において最大級の小間数を誇り、会場内で際立った存在感を放っていたのがIECのブースだ。9年連続出展となる同社が今回も徹底してこだわったのが「実演展示」である。

 今回の出展テーマとなる「塗装プラントの構想を会場内でIECとカタチにする」のもと、ブース中央には同社が設計・製造を手掛けた「乾式塗装ブース」が大胆に配置された。あえてブース入口からは内部が見えない設計とし、ブース内や併設された「egao café」から最新技術をじっくり堪能できるレイアウトになっている。会場内ではプラント構築の相談がその場で次々と受け付けられ、終日顧客対応に追われる盛況ぶりを見せた。

 ブースの活性化に一役買っていたのが、説明員として抜擢された20代~30代の若手社員たちだ。展示会担当者はその狙いについて、「塗装設備は長年使われるため、メンテナンスや更新時に当時の担当社員が残っていないことが多い。若手を担当に据えることで、将来にわたってお客さまとの信頼関係を継続できる」と明かす。展示会後の商談時にはベテラン社員がフォローに入り、具体設計の不安を即座に解消する万全の体制で臨む。

ミスト飛散防止技術を搭載したベルカップ洗浄塗装機

 ブース内では、同社が誇る高い技術力が凝縮された製品が目白押しとなった。現場目線で設計された「乾式塗装ブース用フィルター」や「電動式塗料供給ポンプ」のほか、特に注目を集めたのが同社の強みである「ベルカップ洗浄塗装機」だ。近年のトレンドであるベルカップ近接塗装における「色替え時の洗浄問題」に対し、30年の開発実績を結集。特許取得済みのミスト飛散防止技術を搭載し、高いメンテナンス性と水性・ドライブース問わない汎用性を実現している。

TeamIECサーキュラーエコノミーシステム

 さらに、塗布機械へ直充填することで供給ホースを削減し、材料ロスを大幅に抑える「ホースレスシーラー充填システム」や、今年新設されたサーキュラーエコノミー(CE)事業部による有機物分解・減容装置「MG22Eh」も出品。ゴミの減容と同時に熱水や発電用エネルギーを発生させる同装置は、塗装設備で増える段ボールフィルター等の処分対策としても期待が寄せられている。

 来場者からは「実演によって導入後のイメージが非常に湧きやすかった」「若いスタッフのハキハキとした説明とベテランの的確なフォローがあり、安心して相談できた」といった声が聞かれた。実演へのこだわりと未来を見据えた人財育成、そしてSDGsに対応する技術力は、業界の明日を力強く示してみせた。