薬剤×設備×加工の総合力 パーカーエンジニアリング 【2026CJTレポ】
RX Japanは、9月30日からの3日間、幕張メッセにおいて「第9回塗料・塗装設備展(コーティングジャパン)」を開催した。ここでは、編集部が注目した企業、製品サービスを「ブースレポート」として紹介する。
ティーチング不要で品質向上に寄与 3Dレシプロケーター

コンセプトの「薬剤×設備×加工、すべてをワンストップで」が際立つ
昨年は日本パーカライジングと共同出展したパーカーエンジニアリングだが、今回はグループ企業5社が手を取り合い、万全の体制で「コーティングジャパン」に出展した。
今年の出展テーマは「表面処理・塗装工程の課題解決策を提案」。「前処理のパーカー」として表面処理・塗装プラントの総合力を誇るパーカーエンジニアリングを中心に、表面処理技術で多角的に展開する日本パーカーライジング、設計からメンテナンスまでを担うパーカーコーポレーション、受託加工を手がけるパーカープロセッシング、そして静電気制御技術で最適なソリューションを提案する技術のグリーンテクノがブースに集結した。
ブースでは「薬剤×設備×加工、すべてをワンストップで」をコンセプトに掲げ、表面処理・塗装に関するあらゆる課題をグループの総合力で解決へと導く姿勢を強く印象づけた。

シンプル構造でメンテナンス性にも優れる「PATRAC GX3R-1.5」
製品面で大きな注目を集めたのが、品質向上・粉体削減・省人化に寄与する簡易型3Dレシプロケーター「PATRAC GX3R-1.5」だ。最大の特長は、面倒なティーチング作業が不要で簡単に導入できる点にある。適切な塗装距離を常に維持することで粉体ロスを抑えて塗着効率を向上させ、さらに膜厚の均一化によって安定した塗装品質を実現する。多品種製品の塗装に悩む現場にとって、まさに最適な一台と言える。
現場のアップデートを狙う粉体塗装機「Pulse Power 9000シリーズ」は、健康と環境への配慮を高い次元で両立している。従来品比で塗着効率が高まり、塗装ガンは長時間の作業でも疲れにくい設計が施された。
オートガンモデルは、色替え清掃性を考慮した「Aタイプ」や、ロボット・固定ガンなどの特殊取付に対応する「Bタイプ」(ガン長350mm)、さらに狭い場所への取付に最適な短銃身モデルの「GX542」(全長225mm)をラインナップ。
一方の手動ガンモデル「ハンドガン GX141」は、同社最軽量となる450gを実現。優れた重心バランスにより実際に手にすると驚くほど軽く、長時間の使用でも作業者のストレスを大幅に軽減してくれる。同社は今後も環境問題の解決を軸にした開発を進める方針であり、さらなる社会貢献への期待が高まる。

ベルカップ洗浄装置の実演展示ブースにはめ込まれた「DRY CUBU」(画面奥)
乾式フィルター「DRY CUBU」の最大の工夫は、その独自の内部構造にある。除塵ミストをしっかり受け止める壁を設けたうえで、「ラビリンス構造(迷路機構)」を採用して排気面も充実させた。これにより、従来のパッド型フィルターと比較して約20倍という驚異的な捕捉量を実現している。水平・垂直どちらの気流方向にも対応し、2次フィルターの内部装着やプレフィルターとしても最適であることから、今後、乾式塗装ブースの導入・刷新を検討する現場での採用がさらに加速しそうだ。
