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コーティング ジャパン直前!注目出展ブース

課題解決する高技術と提案力/第5回【関西】コーティング ジャパン

RX Japan主催、日本塗料工業会共催の「第5回[関西]コーティング ジャパン(塗料・塗装設備展)」が、5月11日から3日間にわたり、大阪市住之江区南港北のインテックス大阪で開催される。長引くコロナ禍において、来場希望者からの強い要望から、昨年同様「抗菌・抗ウイルスゾーン」が特設されるなど、各社が最新技術や製品をアピールするリアルの場となる。オンラインによる展示会もどこからでも参加できるなど一般的になってきてはいるが、やはり対面での商談に期待するところは大きい。

そこで、ピックアップした注目の出展社の製品やサービスを開催前に紹介し、来場者が情報を得ることで当日のブース来場者に役立つ紙面を提供する。なお、主催者では、[関西]コーティング ジャパンを含めた「第10回[関西]高機能素材Week」の無料招待券を配布している。
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循環型社会への貢献 グローバル開発力を集結<BASFジャパン>

【小間番号】20‐14

―今回の出展テーマと出展する製品、サービスについてお聞かせください。

今回当社は、〝環境に優しいコーティング業界の未来〟をテーマに掲げ、持続可能な社会に向けてお客様の製品開発に貢献できるソリューションの提供を行いたいと考えています。

具体的には、天然、バイオ由来の樹脂および添加剤、ゼロVOCおよび抗菌・抗ウイルス塗料向け樹脂、循環型社会に貢献する樹脂、高耐候を実現した紫外線吸収剤、また水系向け紫外線吸収剤・光安定剤・添加剤等です。サステナビリティの取組みの中、アクリルエマルジョンのグローバルでのリーディングカンパニーとして、グローバルの開発力を結集し、製品開発を行っています。

またそのコンセプトを添加剤にも適用し、お客様の更なる広範囲への製品開発に繋がると思います。当社は、紫外線吸収剤・光安定化剤のグローバルサプライヤーとして、製品の安定供給のみならず幅広いポートフォリオを実現しています。製品群をご使用頂ければ、〝One Stop Shopping〟 (1社で必要な製品が全て揃う)的に、通常の塗料、コーティング剤を容易に開発が可能です。お客様の更なる製品開発におきましては、個別に深堀した議論ができればと考えています。

サステナブルなコーティングの世界へ


―環境対応製品が注目ということですが、開発で苦労する点をお聞かせください。
環境に配慮した要素を取り込んで、従来の特性を保持する、もしくは向上させることかと思います。当社はグローバルの研究開発プラットフォームを活用し、レベルの高い日本国内向けに改良を行っております。お客様のニーズに応えることが重要と考えており、昨年には、グローバルと連携した「六呂見R&Dセンター」を開設しました。新規研究開発案件の発掘などの研究開発活動から、自社内でのスケールアップ生産、サプライチェーン管理に至るまで、シームレスな製品開発プロセスを実現できる体制をとっています。

六呂見R&Dセンター


―展示ブースでは、どのような工夫が見られますか。

コーティング業界に携わる方々に対して、BASFブランドおよび製品の浸透、また認知度向上をコンセプトに分かり易く発信力のあるブースを目指しました。それに伴い、記憶に残るインパクトのある訴求効果を追求した展示方法を考えました。具体的には〝興味を喚起する場〟とするべく、来場者の方々の気を引き、立ち寄ってみたいと思わせること、動線を考慮したレイアウト、展示方法を工夫すること、また何を訴えたいのかをしっかりとブースに掲出し、短時間で何を扱っているかを理解してもらうことを考えました。


―リアル展示会においての意義、期待はどのようなものでしょうか。
直接対面してのディスカッションは何物にも代えがたいと考えております。会場での臨場感も含め、お互いざっくばらんに会話ができると思います。オンラインでの展示会も参加しやすさの利点を含め遜色のない点もありますが、現状としては双方でのコミュニケーションが主体の展示会においては、リアル展示会も継続していければと思います。

―SDGsやカーボンニュートラルへの対応が迫られています。貴社の取組みはいかがですか。
BASFは化学業界でのリーディングカンパニーとして、サステナビリティに関して積極的に取り組んでおり、経営上の意思決定において重視しています。主な施策は以下の3点になります。

①カーボン・マネージメント・プログラムを通じて、2050年CO2排出量ネットゼロを目指し、CO2排出量増を伴わない成長を実現します。②ChemCycling🄬(ケムサイクリング™)プロジェクトなどの最先端テクノロジーへ投資することにより、サーキュラー・エコノミーへの移行を加速します。③バリューチェーンにおいて持続可能な解決策に貢献する(アクセラレータ)製品の売り上げを更に伸ばします。

またSDGsの各指標のもと、効果的な気候保護/資源効率および安全な生産/持続可能な製品ポートフォリオ/社員エンゲージメントおよび多様性/責任ある調達の項目に対してサステナビリティの目標およびKPIを設定しています。

―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
今回コーティングジャパンには初出展となります。当社としましては、将来にわたってコーティング業界に貢献していきたいと思っています。ぜひブースにご来場頂き、あらためてBASFの取り組みを認識していただければ幸いです。皆様との出会いを楽しみにしております。

―ありがとうございました。

2大ソリューション出展 顧客の要望に沿った提案を <大気社>

【小間番号】17‐14

―はじめに今回の出展テーマと出展する製品・商品、サービスについてお聞かせください。
「ロボット・アプリソリューション」、「塗装環境ソリューション」の2大ソリューションにて出展させていただきます。昨今のカーボンニュートラル、SDGsの流れを受け、今までの自動車塗装工場にて納入させていただいた塗装設備の省エネ、CO2削減技術のご紹介、および更なる環境負荷低減の塗装設備開発品をご紹介する「塗装環境ソリューション」を出展することにいたしました。

―具体的にはどのようなご出展になりますか。

▽「ロボット・アプリソリューション」では、①完全静電霧化塗装機・IESTA100TE。塗料粒子がエアを使わず静電気力のみで被塗物に向かって塗布でき、100%塗着効率を実現します。②自動車塗装工場で培ったロボット技術を応用した検査自動化を提案し省人化を実現します。③塗装アプリソリューション展示では、導入実績多数の静電塗装機、CCV、FGP等の塗装機器をご紹介。さらに自動車の高外観品質には欠かせない塗装機器の数々を初公開します。④昨年の出展後に大変好評をいただいた、五合様登録商標のゼロクリアを今回も大気社と五合共同出展。水に浸漬するだけで簡単に汚れを除去し、清掃作業を大幅低減します。

検査自動化


▽「塗装環境ソリューション」では、①塗料材料の温度湿度要求に応じて塗装環境を作り出すブース、i‐Dry Scrubber 。今回はフィルターユニットの実物を展示。是非実物をご覧ください。②塗装後の乾燥設備では、燃焼炉と廃棄処理設備を統合したシステムi‐VACH。燃焼炉と排気処理設備の融合にご期待ください。③塗装工場で培った省エネ技術として、今まで数多くの自動車工場へ塗装設備を導入しておりますが、その中から自動車工場に導入している省エネ技術を紹介します。導入実績多数の省エネ技術にご期待ください。

VOC処理機能付き間接炉


―出展商品の開発背景と苦労した点をお聞かせください。


開発背景としては、当社の社是であります「顧客第一」のもと、お客様よりのカーボンニュートラル、CO2削減等の省エネ設備のご要望が出発点となります。苦労した点として、塗装設備は関連する材料(IESTA100TE:塗料、i‐Dry Scrubber:炭酸カルシウム、ダンボールフィルター)と一体となって初めて成立するものであり、材料の要求に沿って設計、開発を進めていく必要がある点です。大気社ではお客様の取り扱う材料に沿った設備設計を第一としておりますので、材料情報をいただければ最適なシステムご提案が可能です。是非展示会にて各説明員へご相談頂けたらと思います。

―展示ブースではどのような見せ方の工夫を行いますか。

来場いただけるお客様へご興味を持っていただけるよう実機や設備模型を展示させていただく予定です。自動車の塗装をする塗装機等、普段の生活の中ではなかなかお目にかかることがない数々の設備と思います。是非この機会にご覧いただけたらと思います。また、塗装設備省エネ技術ご紹介のパネルは、導入効果を分かりやすく説明に工夫をいたします。一見、設備空調設備は難しく、とっつきにくいところありますが、できる限り幅広いお客様へ分かりやすい展示を心がけたいと思います。

―リアル展示会に出展する意義はどのようなものでしょうか。
自動車メーカー様が主要顧客である当社にとって、自動車塗装工場で培った技術を自動車以外のお客様へ幅広く展開したいと考えております。その中でリアル展示会出展は、オンラインと違い、自動車以外のお客様の生のお声を聴くことができる貴重な機会であり、大変意義があるものと考えております。継続出展によりさまざまなお客様からのお問合せを通じて新たな発見があり、当社の技術レベル向上を感じております。

―SDGsやカーボンニュートラルについて、貴社の具体的な取組みはいかがですか。
エネルギー・空気・水に係る環境対応技術を軸に事業展開する弊社として、高塗着効率塗装機、i‐Dry Scrubberといった省エネ開発技術を基軸に、CO2削減等社会貢献を図っていきたいと考えております。展示会においては、上記技術の他、今迄自動車塗装工場で培った技術をご紹介いたします。実績のある厳選された省エネ技術をご紹介いたしますので、是非来場されるお客様の工場等で省エネご検討の一助になれば幸いです。

―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
今回の出展は、当社の2大事業であります「塗装環境設備」「ロボット・アプリケーション」を両方出展という初の試みとなります。当社ブース、展示物を通じ、お客様のお役に立てる技術があれば幸いです。当日は各展示物に営業技術説明員を配置しておりますので、ご不明点ご相談ございましたら何なりとお申し付けください。

―ありがとうございました。

Face to Face重要性実感 数値化・定量化の課題を解決 <日本電計>

【小間番号】22‐7

―今回の出展テーマと出展する製品・商品、サービスについてお聞かせください。
試験・計測・分析機器の専門商社である弊社の数多くある取り扱い製品の中から、塗料に関連した国内外の製品を出展いたします。欧米メーカーの「塩水噴霧試験機」「耐候性試験機」は、塗料の性能評価に欠かせない塩害の影響による腐食や太陽光の影響による変色、劣化を確認することができ、国際標準・国内外の各業界・プライベートの規格に対応しているので、さまざまな業界やグローバル展開をしているお客様にも有益な試験機です。

塗料や塗膜の外観、異物の有無を確認するための「マイクロスコープ」は、4k60fpsの高画質での観察が可能、更に本体にはコントローラーが内蔵されているのでPCレスでの測定や画像保存をすることができます。塗料の異物などの成分分析が可能な「FT-IR」は、高性能な光学系を搭載し幅広い測定波数範囲に対応しており、多成分同時サーチ、微量不純物の自動分離サーチ、異物・混合物の分析、不良品中の不純物分析に最適なソフトウエアもご用意しています。また耐候性試験前後の塗装板評価や、自動車や高意匠性の工業製品の外観品質評価では、測色計を使った色差と光沢計を使った光沢の測定が一般的ですが、最近では塗装表面のゆず肌(写像性)や鏡面状態での曇度(反射ヘイズ)や鮮映度の評価を必要とされるご要望も増えてきております。その写像性と表面粗さが一台で計測できる「ポータブルな外観品質測定器」の展示も行います。

既に自動車関連の複数企業で実績があり、塗装表面の外観品質管理や評価に活用されています。展示ブースでは、各仕入先様にも説明員としてご協力いただき、お客様のお困りごとに複合的な視点で、試験の数値化・定量化といった課題解決のお手伝いをいたします。

複合サイクル腐食試験機


―海外メーカーの試験機を国内で販売するにあたって、苦労した点(克服した点)などをお聞かせください。

海外には機能的で魅力的な試験機が数多くありますが、その中には品質確保、保守サービスに対する潜在的なイメージにより、日本国内に進出できていないメーカーがありました。その課題を弊社エンジニアリング部門、グループ会社を含めた総合的なシナジー効果により克服し拡販を進めてまいりました。また、国内で要求される装置の仕様をメーカーにフィードバックし、製品のブラッシュアップを継続してきた結果、お客様からお声掛けいただく機会も増え、製品の信頼度、認知度が上がってきたことを実感しています。

―展示ブースではどのような見せ方の工夫を行いますか。
さまざまな商材を取り扱う「商社」としてのメリットを最大限に生かし、試験から分析まで一貫した機器の展示となっております。試験機によっては、お客様の課題解決に少しでもお役立ちできるよう、その場でのデモ測定も可能です。

―オンライン展示会が増える中、リアル展示会に出展する意義はどのようなものでしょうか。
コーティングジャパンには昨年12月の東京開催に初出展し、予想を上回る多くのお客様に弊社ブースに立ち寄っていただきました。お越しいただいた方々は、それぞれ喫緊のテーマや課題を抱えており、試験規格自体が理解できていない、試験規格は理解しているが具体的な実現方法がわからない等、お客様もFace to Faceでさまざまな情報を聞きたいと思われているということを実感いたしました。また実機を見ていただきながら、お客様の用途に合わせた活用例などのご説明ができるので、製品について深く知っていただく機会にもなります。

―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
弊社は国内50拠点、海外は12の国と地域に49拠点の営業ネットワークを展開しており、更にさまざまな分野に特化した提案を行う専門部門や国内外で設置からメンテナンスまで対応するエンジニアリング部門、グループ会社では校正事業も展開しており、導入後のサポートまで安心して製品をお使いいただける体制を整えております。また弊社は年間5000社以上の仕入先様と取引を行っているため、計測に関わる情報や経験が豊富です。今回展示した製品以外にも、お客様の課題やテーマに合わせさまざまなご提案をさせていただければと考えております。是非弊社ブースにお立ち寄りください。

―ありがとうございました。

本社建屋

高粘度流体移送テーマ 実動見せリアル展の効果<サニー・トレーディング>

【小間番号】19‐22

―今回の出展テーマと出展する製品・商品、サービスについて、特に目玉となる製品や対象とする来場者層をお聞かせください。

今回、ブースのテーマは高粘度流体の移送です。出展する製品は、ダイアフラムポンプ・ドラムポンプです。高粘度流体の移送でお困りのお客様に、高粘度の塗料系流体の移送用途としてPRしたいと思っております。まずドラムポンプに関しては、最大粘度約100000cpsまで移送できる点がストロングポイントとなっております。これほどの粘度になってくると、ドラム缶などの容器から液体を吸い出したりする際はドラム反転機を使用する必要があり、重量の観点からも危険性があります。


しかし、今回のドラムポンプはドラム缶などの容器内にポンプチューブを浸漬させ、モーター組立て後に駆動させるだけで簡単に高粘度液体が移送できます。モーターはエア式もあるため、防爆エリアでの使用や引火性のある流体にも使用できます。分解洗浄しやすい構造にもなっており、工具等をほとんど使用する事なく分解・組立することも可能です。

高粘度ドラムポンプ

次に紹介するダイアフラムポンプは、自給式かつ高粘性の液体も対応可能で、スラリーなどの固形物を含んだ液体にも対応可能な汎用性の高いポンプになります。自給式なのでポンプ自体に呼び水などが必要ないため、ホースや配管を接続し駆動させるだけで液体を吸い始めます。材質は金属の場合、アルミ・鋳鉄・ステンレス、樹脂の場合はPE・PTFEがあり、高い腐食性を持つ液体にも適応する材質が選択可能です。

サニタリーダイアフラムポンプ

 

―出展商品の開発背景や開発で苦労した点や克服した点などはありますか。

高粘度流体移送用ポンプ、通常はより高額で、大きなアイテムが必要ですが、当社取り扱い製品はよりコンパクトでお求めやすいアイテムを供給できます。しかしながら高粘度流体につき、やはり馬力の大きい製品になってしまいます。そこで簡単に可搬することができるよう、ドラムポンプ付属品として手動リフターをカスタマイズしました。ドラムポンプをリフターに取り付けることで、重量のあるポンプを簡単に移動・昇降させることができるようになり、大きな労力や人数をかける必要性を無くすことに成功しました。

―展示ブースではどのような見せ方の工夫を行いますか。
ブースでは、ただ製品を展示するだけではなく、実際にダイアフラムポンプ・ドラムポンプが高粘度液体を移送する様子をお見せします。一部ポンプの分解・組立てのデモも行います。ポンプの分解実演に関しては、分解・組立がしやすい構造となっており、工具を使用する必要性がほとんどございません。あっという間に分解・組立てできるところをお見せできればと考えております。

―リアル展示会に出展する意義はどのようなものでしょうか。
今回、当社として初めてパートナー企業様との共同出展となります。双方の得意とするところを合わせブース設計、展示内容を考えました。この形態でリアル展示会に出展する意義や効果を、今回測りたいと考えております。

―SDGsやカーボンニュートラルについて、貴社の具体的な活動と、展示会での来場者アピールについて教えてください。
当社は長年、燃料電池車への水素充填アプリケーションに取り組んでおります。新エネルギーアプリケーションは当社のメイン事業です。

―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
コーティングジャパンへの出展は2度目となりますが、コラボ出展としての出展は初めてとなります。高粘度の塗料やインクの移送で悩まれているお客様のニーズにお応えしたいと思っておりますので、ぜひ当社ブースに来場いただければと思います。

―ありがとうございました。