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CJ展【大阪】レポート、サンコウ電子研究所編

RX Japanは、5月8日から10日まで、大阪市住之江区のインテックス大阪2号館において「第7回[関西]塗料・塗装設備展(コーティングジャパン)」を開催した。ここでは、編集部が注目したブースを紹介する。

接続プローブを自由に選択、「SWT-NEO Series

継続出展しているサンコウ電子研究所。既存標準品から特注品まで検査・測定についての機器や方法を提案した。標準品で新商品ながら評判が高いのがデュアルタイプ膜厚計「SWT-NEO Series」だ。プローブに互換性を持たせたことで、用途や測定対象物に適合する接続プローブを自由に選択できるようになった。

「SWT-NEO Series」


そのことで素地形状に合わせた各種プローブを備えることが可能になり、作業効率が大幅にアップ。1台で対応できる測定の幅が広くなっている。専用プローブも多種揃えており、同社のノウハウが凝縮されたシステム構成だ。デュアルタイプ膜厚計の中にはブローブをロボットアームに接続し、自動測定する機種もある(SWT‐N232C<受注生産>)。

専用プローブが技術の結集

 

塗膜検査工程の自動化なども提案

 

未乾燥状態でも測定可能な非接触膜厚計

膜厚管理の新工法としてブース中央で提案したのが、非接触膜厚計「コートマスターフレックス」。これまでも塗装の未乾燥、乾燥状態の両方の工程で膜厚が測れることから注目度は高まっていた。ブース内も製品の周囲に人が集まり、担当者が特性を説明した。同製品の測定メカニズムは、赤外線を含む光パルスを試料のコーティング層表面に照射し、その時に発生した輻射熱を赤外線センサーで捉えるというもの。照射から輻射までの時間を計測・演算処理して膜厚値を導き出す。金属・樹脂・木材・CFRP・セラミックなどの素地に対応しており、曲面やコーナー部およびエッジ部の測定も可能である。

非接触膜厚計「コートマスターフレックス」

同社では、こうした最新機種のラインアップからポータブルでプローブ一体型の膜厚計「SAMAC」シリーズ等のロングセラーを取り揃えることで、さまざまな提案が行える。また、既存標準品では補いきれない面では特注品の製造や工法の提案により、対応している。昨今は検査項目の自動化対応などのニーズが高いと言う。最適な自動化を実現すべく顧客の製造担当者と打合せし課題解決を図っている。

膜厚計「SAMAC」シリーズ