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三井化学と帝人、ISCCの普及に期待

三井化学(東京・橋本 修社長)と帝人(大阪・内川哲茂社長)は8月9日、バイオマス・ビスフェノールA(以下、バイオマスBPA)とバイオマス・ポリカーボネート樹脂(以下、バイオマスPC樹脂)を市場展開する取組みを開始した。

三井化学は、2021年12月から廃棄植物油などに由来するバイオマスナフサのナフサクラッカー(ナフサ分解装置)への投入を開始。ISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)に基づくマスバランス方式によるバイオマス誘導品を生産するとともに、バイオマスナフサの調達網の拡大も検討し、市場への安定的な製品供給を目指している。
 
一方、帝人は、2023年前半にはPC樹脂で同認証を取得し、バイオマスPC樹脂の生産を始める計画だ。
 
ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)は、国際持続可能性カーボン認証制度のこと。マスバランス方式(=投入した総原料量(インプット)と販売した出荷量(アウトプット)の収支を考慮する手法)で製造された、バイオマス原料や再生可能原料由来の製品について、サプライチェーン上で管理・担保するための制度であり、欧州を中心に広く普及が進んでいる。
 
バイオマスBPA、バイオマスPC樹脂の物性は、石油由来のものと同等で、従来品からの置き換えが容易だという。特に、従来のBPAはプラスチックの他、接着剤等における広範囲の応用を有している。置き換えが進めば、製品ライフサイクル全体における温暖化ガス排出量の削減にもつながり、その可能性に期待が高まる