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「淀壁」2022年第1弾 作品2点完成

十三の壁画(作者:BAKIBAKI/kuua)

 

大阪市淀川エリアを舞台に壁画による街づくりを展開するアーティストの「BAKIBAKI(バキバキ)」氏とWALL SHARE(大阪市・川添孝信社長)は、昨年から「淀壁」プロジェクトを展開している。2022年の第1弾が5月23日から6月3日に実施され、新たに2カ所に壁画が描かれた。

一つは大阪市淀川区十三東2~8~5の商業ビルの壁面である。作者はBAKIBAKI氏とkuua氏の二人によるコラボレーション。BAKIBAKI氏は「淀壁」の発起人で、日本古来の文様をアップデートした「BAKI柄」が特長である。今回はkuuaさんが描いたキャラクターの女の子の絵にBAKI柄を織りまぜて描いた。kuuaさんはイラストレーターで、かわいいアートや独自のファッションが注目を集めている。壁画を制作したビルのテナントに喫茶店が入っているため、女の子は喫茶店店員の服装をしている。

塗料協賛は大信ペイントが「アクティグロス」を提供し、海外製の壁画制作用スプレーも使用した。

 

大信ペイント本社外壁(作者:BIEN)

 

同上

 

二つ目の壁画は、大信ペイント(大阪市淀川区三津屋北3~3~2)本社の外壁で、アーティストのBIEN氏が制作した。大信ペイントが壁画に関わるようになったきっかけは「淀壁」実行委員会からの問い合わせである。「壁画で街を元気にしたいという地域活性化に対する思い」に賛同し、塗料提供という形で参画している。同社は工業用塗料の製造、販売を主としているが、水性塗料を使いたいというアーティストの意向から、建築内外装用塗料として実績のあるアクリルエマルションペイント「アクティグロス」を提案し、採用に至った。作業性が良く、非常に扱い易いと評価されており、「淀壁」以外の壁画にも採用されている。

BIEN氏は独自の線画による表現が特長のアーティスト。真っ白に塗った壁に黒色で文字やキャラクターを躍動的な線画で大胆に表現している。「近隣の方々にも好評で、アートの効果を実感。自社の塗料が使われたことで、社員のモチベーションアップにもつながっている」(上野正太郎営業課長)とのことである。