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【決算】イサム塗料、増収増益を達成

イサム塗料(北村倍章社長)は5月10日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比5・2%増の79億9500万円、営業利益は同20・2%増の6億4500万円、経常利益は同18・3%増の7億5500万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同19・1%増の5億2千万円であった。
 
同社では自動車補修用市場でのシェア拡大を図るため、顧客ニーズに沿った環境対応型塗料や高機能性塗料で販路拡大に注力するとともに、大型車両分野や工業用分野などの新規市場開拓や建築用塗料の受注拡大に向け、営業活動を展開した。
 
塗料事業の売上高は同5・2%増の78億9400万円、営業利益は同21・6%増の6億100万円であった。自動車補修用塗料分野では、主力製品で市場占有率の維持を図るとともに、水性塗料の新商品で新規ユーザーの獲得に努めた。大型車両分野でもユーザー獲得に注力、堅調に推移した。また、調色作業を標準化・システム化した測色機の販売を促進した。
 
建築用塗料分野では、主力製品に加え、各種用途に特化した製品を展開。工業用塗料では、ユーザーの環境重視志向を背景に製品の拡販に注力、水性塗料の新製品で個々のユーザーに対応した営業活動に取り組んだ。エアゾール分野でも工業用向けの売上は堅調で、DIY分野も堅調に推移した。
 
その他事業は、売上高は同1・1%増の1億100万円、営業利益は同3・0%増の4400万円を計上した。
 
2025年3月期の通期業績予想は、売上高は同1・3%増の81億円、営業利益は同16・2%増の7億5千万円、経常利益は同12・6%増の8億5千万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同12・5%増の5億8500万円を見込む。