東海塗装 「Cafe Ciel(カフェ シエル)」オープン
カフェから採用へ新たな一歩 ~地域との接点づくりに~
東海塗装は5月、地域密着型カフェ「Cafe Ciel(カフェ シエル)」をオープンした。塗装会社による異業種への挑戦だが、その狙いは飲食事業ではなく、人材不足を見据えた企業イメージの向上と情報発信にある。
同社の奈良間剛社長は「塗装会社というだけでは若い人がホームページを見るところまでたどり着かない。まずは『カフェを運営している会社』として興味を持ってもらい、会社を知るきっかけになれば」と語る。地域住民が気軽に立ち寄れる場を設けることで、企業への親近感を高め、将来的な採用にもつなげたい考えだ。店舗立ち上げを担当した同社総務部の福岡万里菜氏は、店名やロゴの企画・デザインをはじめ、内外装のコンセプトづくりやスタッフの採用支援などを担当した。
店名の「Ciel」はフランス語で「空」を意味し、「空のように自然と心が開ける場所」をコンセプトに据えた。店内はブラウンを基調とした少しレトロな空間とし、昼はカフェ、夜はお酒も楽しめるスタイルを採用。「どんな時間でも気軽に立ち寄れる居心地の良い店舗を目指した」と話す。
創業150年以上の歴史を持つ同社だが、一般的には社名を知る人は少ないという。福岡氏は「ホームページを刷新しても、まず会社を知ってもらえなければ見てもらえない。カフェが東海塗装を知る入口になれば」と期待を寄せる。オープン後は学生から高齢者まで幅広い世代が利用し、「塗装会社が運営しているのですか」と驚かれる一方、若い世代からは「面白いですね」と好意的な声も寄せられている。
奈良間社長は「建設業や塗装業界は、まだ近寄りがたいというイメージを持たれがちである。カフェを通じて身近な存在と感じてもらい、業界全体のイメージ向上にもつながれば」と話す。人材確保が大きな課題となる中、地域との新たな接点づくりに挑む同社の取組みは、採用ブランディングの新たなモデルとして注目されそうだ。

街に溶け込むシックなグレーの佇まいの「Cafe Ciel」外装

ブラウンを基調に、気軽に立ち寄れる落ち着いた空間に仕上げた店内
