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USA最大の壁画「Glass City River Wall」が完成

米国オハイオ州トレドに完成した米国最大の壁画「グラス シティ リバー ウォール(Glass City River Wall)」の発表が、昨年10月15日に行われた。壁画は、モーミー川の東岸にあるの28のサイロ(穀物施設)全面をキャンバスとして描かれている。このサイロはシカゴに本社を置くADMという世界有数の農業生産および加工会社が所有している。

写真提供:Urban Sight

壁画の面積は約170,000 平方フィート(15,800㎡)で、約3,000ガロ(11,356リットル)の塗料が使われた。 オハイオ州間高速道路 75号線、モーミー川、トレドのダウンタウンから壁画を臨むことができる。オハイオ州運輸省の推定では、毎日平均 83,000 台以上の車両が現場を通過するとのことである。

サイロのある場所はネイティブアメリカンによって価値が認められ、農業として発展し、現在もトレドの経済を支える原動力になっている。壁画のコンセプトチームは、トレドには豊かで活気に満ちた文化的歴史があることを注目し、トレドの過去、現在、未来を紹介し、地域の経済発展の基盤としての農業と、最初の農民の歴史的重要性を強調することをコンセプトとした。

壁画のデザインと作成のためにアーティストの募集が行われ、ロサンゼルスのゲイブ・ゴート氏が選ばれた。同氏は「自分のアートがトレドの壁画製作に力強いストーリーを伝えられる。カラフルで、大胆で、シンプルで、わかり易いストーリーを伝えたい」と意欲を語った。そして、地元のアーティストや著名な壁画家であるエリック・ヘン氏の協力を得てプロジェクトを完成させた。

壁画は、ひまわりの広い帯と、ネイティブアメリカンの長老、母、子供をモデルとして三人の肖像画が描かれており、この地域の先住民に対する敬意を表している。ポートレートに採用されたモデルは、オクラホマのマイアミ族、ショーニー族、ダコタ族の3つの異なる部族の出身である。モデルは、ネイティブアメリカンが過去の人々ではなく、今日の活気に満ちたコミュニティに存在するという事実を強調している。

壁画の完成発表に対し関係者から、「壁画が完成したことは非常に喜ばしい」という賛辞の他に「ここにたどり着くまでの道のりは、コロナ禍の影響があり本当に大変だった」、「ボートでモーミー川を下っている際の友人のアイデアから、私たちの街を美化するためのアートインスタレーションの作成に至るまで、多くの人の協力があり、コミュニティ全体の運動になった。 人々と組織が共通の目標に向かって団結した成果である」といった意見が述べられた。

このプロジェクトを実現するために、ADM とテネメク社(Tnemec Company,Inc.)が重要なパートナーとして貢献した。ADMは、シカゴに本社を置く世界有数の農業生産および加工会社である。プロジェクトのためにサイロをキャンバスとして惜しみなく提供し、約2年間にわたって壁画スタッフ、アーティスト、機材、メディア、その他の訪問者に施設を提供するなど協力した。テネメク社 は、コンクリート用の柔軟で通気性のあるアクリルコーティング剤や、用途が広く耐久性のある水性アクリルコーティング剤など、さまざまな色の特殊塗料をプロジェクトに提供した。