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日塗工、抗菌・抗ウイルス塗料WGを発足

日本塗料工業会(毛利訓士会長)は、5月24日午後2時30分から東京都渋谷区恵比寿の東京塗料会館およびWeb会議方式で、第37回定時総会を開いた。議案は、報告事項として、「2021年度事業報告」「2021年度公益目的支出計画実施報告」、決議事項として、「2021年度決算書および監査報告」「2022年度事業計画書および予算書」「理事の補欠選任」について審議され、全て原案通り議決決定した。
 
今年度の重点事項は、技術委員会に抗菌・抗ウイルス塗料WG(ワーキンググループ)を新たに立ち上げ、過去の2002年度にまとめた「抗菌塗料製品管理のためのガイドライン」を見直す予定としている。重防食水性塗料については、規格化が遅れていた「水性有機ジンクリッチペイント」について、2022年度に日本塗料工業会規格(JPMS)を制定し、同規格の普及に努める。化学物質管理の取組みについては、WSSD2020年目標に代わる次期目標が議論されることを踏まえ、今後の世界的な化学物質管理に係る情報を収集するとともに、議論への対応を適切に行うなどとしている。

塗料塗装普及の取組みについては、2021年度から開始した「カラーコーディネータースキルアップセミナー」について「基礎編」を実施し好評であったことから、より高度な専門知識の習得の場の提供を目的とした「応用編」を開始する予定とした。国際対応については、WCC(世界コーティング協議会)、APIC(アジア塗料工業協議会)等の取組みについて積極的に対応する。特にWCCとは、毎月のWEB会議を利用して情報収集を行うとしている。
 
第3号議案において理事の補欠選任を行い、新理事に粕谷太一氏(ナトコ)、若月雄一郎氏(日本ペイントホールディングス)、細谷義憲氏(東日本塗料)、児島與志夫氏(日本塗料工業会)が選出され承認された。