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日本ロボット工業会、10~12月期ロボット統計を発表

受注・生産ともに前年比大きく上回る
塗装用途総出荷9・6%減で推移

日本ロボット工業会(小笠原浩会長)は、「ロボット統計受注・生産・出荷実績2021年10~12月期(会員ベース)」を発表した。受注・生産の台数、金額ともに前年同期実績を大きく上回った。特に生産においては、台数、金額とも20%台のプラス推移となった。
    
業況は、受注額が対前年同期比 3・9%増の2310億400万円、生産額が 同21・5%増の2110億4千万円と、それぞれ前年同期を上回った。国内向け出荷は、半導体用や実装用などが好調な電気機械製造業向けを中心に増加した。輸出は、アジアの一部向けで前年同期から減少がみられるものの、中国向けが需要をけん引し、欧米向けでも勢いがみられた。

2021年年間としては、受注額が対前年比29・6%の増加、生産額は同26・4%の増加と、ともに前年を大きく上回り、受注、生産、輸出実績(金額、台数)はそれぞれ過去最高を記録した。会員と非会員を含めた年間実績 は、受注額は対前年比27・7%増の約1兆970億円と初の1兆円超えを見込むほか、生産額は同26・5%増の約9700億円を見込む。

塗装用途ロボットの国内出荷数は、121台で対前年同期比10・0%増、輸出は303台で同15・6%減、総出荷は424台で同9・6%減であった。

受注・生産・出荷の各状況は次の通り。
 ▽受注=受注台数6万8243台(前年同期比14・1%増)【5四半期連続の増加】、受注額2310億円(同3・9%増)【6四半期連続の増加】 ▽生産=生産台数6万1405台(同26・2%増)【5四半期連続の増加】、生産額2110億円(同21・5%増)【5四半期連続の増加】
 ▽出荷=総出荷台数6万1404台(同29・6%増)【5四半期連続の増加】、総出荷額2156億円(同27・3%増)【5四半期連続の増加】、国内出荷台数1万410台(同23・7%増)【3四半期連続の増加】、国内出荷額495億円(同20・6%増)【3四半期連続の増加】
 ▽国内出荷内訳/電気機械製造業向け=出荷台数3249台(同37・5%増)【4四半期連続の増加】、出荷額156億円(同41・6%増)【3四半期連続の増加】、自動車製造業向け=出荷台数3025台(同6・7%増)【2四半期連続の増加】、出荷額141億円(同3・7%増)【3四半期連続の増加】
 ▽輸出内訳/電子部品実装用=輸出台数3875台(同9・0%減)【8四半期ぶりの減少】、輸出額650億円(同11・7%増)【8四半期連続の増加】、溶接用=輸出台数9320台(同26・6%増)【5四半期連続の増加】、輸出額202億円(同34・9%増)【5四半期連続の増加】