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ドローンとAIの総合点検サービス開始

2019.05.14

テラドローン株式会社は、 ドローンを利用した鉄塔・煙突・橋梁等の建造物の点検サービス「Terra Inspection」の提供を開始した。
 Terra Inspectionでは鉄塔・煙突・橋梁等の建造物の対象点検箇所をドローンで点群生成用撮影と点検箇所をピンポイントで撮影するための自動飛行経路作成・撮影、 データ管理、 レポート作成を行う。
 手動のドローン操作では、 高度やドローンの向きを調整しながら飛行するため、 鉄塔に衝突の危険が伴うなど、 自動航行ができないことが課題であった。 同サービスでは自動航行経路に必要な緯度、経度、高度などの情報を取得し、 対象物に衝突回避のために迂回させるルートを自動で割り出すことで、 より計画的で安全なドローン点検を実現した。
 これにより、従来1つの鉄塔に対し、4~5名の点検作業員で終日をかけて行っていた点検作業が、2名で30分程度の点検時間と大幅に短縮でき、 高所作業での人的安全の確保や、 点検時間・人件費の削減ができるという。
 また、AIを用いたドロー点検では、 取得したデータを甲乙丙の3段階で錆の自動評価を行うという。この 錆による鉄塔塗装劣化評価は、 下地に影響が出るレベルか否かで評価を行い、 構造物全体で塗装が必用な部分、 部材交換が必用な部分を判別できる。
 同社は今後もインフラ点検や高所建造物の点検作業現場における、 更なる安全性の確保と、 点検コストの削減に向けAIを用いた産業用ドローンの開発・技術革新に注力したいとのことである。

鉄塔にも安全に近づける

飛行経路の自動作成機能UI

 

株式会社内村による、 建造物のドローン×AI点検に特化した、 スマートボルトの開発

株式会社内村はドローンによる建造物点検に適したスマートボルトを新たに開発した。 
鉄塔・橋梁 ・ジェットコースターの構造建造物に用いる、 ボルトの一部を大きく突出させたフランジを形成した特殊な形状のボルトとなる。 今後は、 従来の特殊塗料でマーキングをする代わりに、 ドローンにより撮影されたデータから仮想のマーキングを行い、 3次元位置情報、 ネジの向き・方位などを収集、 回転のずれを画像認識できるようになる。 

あらかじめ収集した取付初期状態の画像と期間経過後の画像を差分解析することにより、 ボルト・ナットの回転のゆるみ以外に、 錆、 塗装剤の剥がれ、 亀裂、 部品脱落、 欠損など多くの点検情報が得られるため、 点検コストの削減に期待ができるという。

ボルトの一部を大きく突出させたAIドローン点検に特化したボルト

 


プレスリリース=https://www.terra-drone.net/blog/page-5921/