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日塗商ブロック研修会(東北ブロック)開催

日本塗料商業組合東北ブロック(佐々木泰宏ブロック長<佐々木塗料代表>)は、2月7日午後345分から宮城県仙台市青葉区本町のパレスへいあんで、ブロック研修会を開いた。今回は、日塗商宮城県支部(星合邦生支部長<富士塗料興業社長>)がホストを務めた。

冒頭、佐々木ブロック長は「東北地域では毎年災害に見舞われている。起こっときは策を講じるのだが、長続きしないことを何回も経験している。今回はどうやって地に着いたものにできないかと思い、開催する。参考にしていただきたい」とあいさつ。

冒頭あいさつを述べる佐々木東北ブロック長


その後、テーマ「過去の事例から学ぶBCPのポイント」をMSADインターリスク総研が、また「私のBCPに対する体験談」を日塗商福島県支部長の吉仲真也氏(アサカ塗料商会社長)が、それぞれ行った。

「過去の事例から学ぶBCPのポイント」では、①過去の事例から学ぶ教訓(熊本地震等の対応事例から6つの教訓を紹介)、②仙台市で考慮すべき災害(地震 津波 水災 土砂災害)、③習熟度に応じたBCPのポイント(緊急時体制の構築、人命安全確保対応の徹底、素早い現状把握の整理、狭義のBCPの整理)について、BCPの必要性の認識と出来るところから取組んでいくことについて話した。

また「私のBCPに対する体験談」では、2011311日の東日本大震災発生時に福島・多賀城市で業務にあたっていた同氏による、松川浦に押し寄せる津波による被害、また想定をはるかに超える福島第一原発施設への高さ15メートルの津波とその後の汚染水の状況などを映像で振り返り、ライフラインがストップするなか、災害時にはラジオ、固定電話、簡易トイレ、ガスコンロ、飲料水などが必要であると身につまされたと話した。同時にいま現在も復興に向け取り組んでいる、とあった。

吉仲福島県支部長による講演


その後、懇親会が開かれ、あいさつに立った日塗商理事長の海老名孝氏が「東日本大震災後のお見舞金の制度ができた。日々備えをすることが被災を受けた方々のお気持ちに副うものと思う」と話し、「商売の努力不足を認め、自己責任としてやっていこう」「無形のオリンピックレガシーとして、復興に向けての各国からいただいた感謝を発信して記憶に留めていこう」と呼びかけた。

乾杯の発声を日塗商岩手県支部長の太田茂樹氏が行い、歌手によるアトラクションを楽しみながら懇親し、閉会のあいさつを日塗商専務理事の渋谷和伸氏が行った。

乾杯の発声をする太田茂樹岩手県支部長