未来を拓く「レガシー製品・技術」ー川上塗料
川上塗料 粉体塗料の性能をアップデート
現在、各産業分野において環境に配慮した商品開発や技術革新が進められている。従来、家電製品や鋼製家具などにおける板金加工部材へは、焼付メラミン溶剤型塗料を塗装する場合が多かった。しかし、環境問題への関心の高まりから、溶剤系塗料ではなくVOC(揮発性有機化合物)を含まない粉体塗料への転換が求められてきた。粉体塗料は焼付メラミン溶剤型塗料より高温で焼付ける必要があるものの、昇温しやすい薄物鉄部材塗装から採用され始め、現在の粉体塗料の拡販の足掛かりとなった。

焼付メラミン溶剤型塗料「アクリカB-160」

粉体塗料の主力ブランド「ポーセラック」
粉体塗料の認識の広まりとともに製造ラインへの導入も進み、川上塗料株式会社も乾燥炉や塗装設備、その設定などを提案し、対応してきた。同社の粉体塗料製品は1980年代よりブロックイソシアネートを硬化剤としたポリエステル系やエポキシ系などを「ポーセラック」ブランドとして販売し、1998年にはHAA硬化粉体塗料の販売を開始した。現在、ポーセラックはユーザーの多様な要求に合わせて塗料を個々に設計、カスタマイズしている。求められる品質は高耐候性、重防食性、高加工性、低温硬化性(120℃)と多岐にわたる。その改良開発の継続により、工作機械や道路建材、厚物部材や大物部材など幅広い分野へ採用されてきた。同社では今後、新たに現出する課題の解決に向け、新技術・新製品の開発に注力していく。
