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隅田川12橋ライトアップ 塗装色生かす

ライトアップ10橋中6橋が新規事業(写真=駒形橋)〈東京都提供のイメージ〉

東京都は東京の名所にもなっている隅田川12橋梁のライトアップ事業に乗り出している。12橋梁は平成年代の初め頃に周囲の景観も考慮に入れてそれぞれ違う塗装色にする色彩計画を実施。現在、レッド、ブルー、グリーン、ゴールド、ライトグレーなどバラエティに富んだ塗装色が水上に映えている。今回はこれを夜間でも一段と華やかに楽しめるように、橋梁色を引き立てる白色のLED照明でライトアップするもの。塗り替え時期にきた橋が多い。「橋もきれいにしたい」(東京都建設局道路管理部)との意図もあり、基本的に塗り替えと合わせてライトアップ工事も行う。塗装の後に照明を取り付けるが、照明工事でも塗装の足場を使えるというメリットもある。

厩橋、駒形、白鬚の3橋は現在、塗装中。吾妻橋は今年塗り替えに入る。勝鬨と永代、清洲も塗り替えの予定だ。旧色と同色で塗るが景観に配慮してやや彩度を落とす。弱溶剤系のフッ素樹脂塗料の仕様だ。

蔵前橋は塗装済み。佃大橋はまだ塗膜の劣化がなく、築地大橋は完成したばかり。中央大橋と新大橋は省エネタイプライトによってライトアップ済みだ。最下流で塗装色がライトグレーの築地大橋は第1橋梁ということもあり特別に緑色の照明にするという。

完成予定は東京五輪年の2020年の3月。「水辺の賑わいを高め、新たな観光資源として活用するのが狙い。五輪以降も外国人の皆さんも含めて多くの観光客が訪れるスポットにしたい」(同)。