【決算】大日本塗料、売上増で利益大幅伸長
大日本塗料(里隆幸社長)は8月7日、2027年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比13・9%増の254億700万円、営業利益は同162・5%増の18億5千万円、経常利益は同158・7%増の21億9400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同217・2%増の12億1100万円と大幅な増収増益となった。
売上高は、国内塗料事業における品質問題による影響からの販売回復に加え、一部で中東情勢に起因した在庫確保の動きから構造物用塗料を中心に需要が大幅に増加したことで、前年同期を上回った。利益面は、国内塗料事業における販売数量の伸長とそれに伴う収益性の向上が寄与し、営業利益および経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益はいずれも前年同期を大幅に上回った。
セグメント別の経営成績で国内塗料事業は、一般用分野でJISマーク表示の一時停止処分の解除や再発防止策の進捗等により販売回復が進んだほか、在庫確保の動きから構造物用塗料を中心に需要が増加した。工業用分野も堅調に推移し、神東塗料グループでも粉体塗料の好調やインフラ分野の需要増により売上高は前年同期を上回った。この結果、セグメントの売上高は同17・3%増の202億8600万円、営業利益は、販売数量の増加や生産効率改善による収益性向上が寄与し、同794・8%増の13億3400万円となった。
海外塗料事業は、東南アジアでは自動車部品向け需要は低調に推移したものの輸出販売が増加し、売上高は前年同期を上回った。中国では事業撤退に伴う取引先への対応を進める中で体制移行を見据えた需要を取り込んだことにより、売上高は前年同期を上回った。メキシコでは主要顧客における減産の影響で売上高は前年同期を下回った。この結果、セグメントの売上高は同5・9%増の21億5500万円、営業利益は同33・0%減の7500万円となった。
照明機器事業は、LED照明分野で商業施設、高級ブランド店舗向けや再開発案件等の需要が継続し、売上高は前年同期を上回った。UVランプ分野でも殺菌用途向けで主要顧客の在庫調整が一巡し、売上高は前年同期を上回った。一方、蛍光ランプ分野は市場縮小に伴い需要が減少し、売上高は前年を下回った。これらに加え、各分野で販売価格の改定を実施したことで、セグメントの売上高は同1・6%増の23億1千万円となった。営業利益は販促費や人件費の増加等もあり、同3・6%減の3億3100万円となった。
蛍光色材事業は、蛍光顔料はEU等における海外需要が減少し売上高は前年同期を下回った。蛍光塗料はヘリサインや大型重機物件等が増加し、売上高は前年同期を上回った。これらの結果、セグメントの売上高は同0・6%減の2億7800万円、営業利益は原価率改善と経費圧縮により、同130・0%増の2900万円となった。
その他事業で物流事業は、取扱量増加や取引価格是正で売上高は前年同期を上回った。塗装工事事業は受注減少により売上高は前年同期を下回った。これらの結果、セグメントの売上高は同11・3%減の3億7700万円、営業利益は運送原価高騰や塗装工事の売上減により同80・3%減の300万円となった。
