テツタニ、東西でテクニカルセミナー
テツタニは「テクニカルセミナー」を、4月14日に東京都千代田区神田駿河台のソラシティカンファレンスセンターで、同17日には大阪市淀川区西中島のホテルマイステイズ新大阪コンファレンスセンターで、いずれも午前9時50分から午後4時30分まで開催した。両会場には合わせて130人が参加し、各セッションを通じて素材の機能や測定技術の進化について熱心に耳を傾けた。
最初に、オリオンエンジニアドカーボンズの三宅裕児氏は「カーボンブラック顔料」をテーマに登壇した。カーボンブラックの分散性を決定づける3大要素といった基礎知識から、実用的な高漆黒カーボンの活用法まで多岐にわたる知見を披露。特に、製品の付加価値を左右する「黒色度」と「底色」の関係性や、高黒色度を正確に捉えるための測定テクニックについては、意匠性を追求する参加者から高い関心を集めた。
続いて、テツタニの小柴龍太氏はコベストロ社のUV向け樹脂を紹介した。なかでも注目を集めたのが、エキシマ硬化技術による艶消し仕上げである。エキシマランプの照射によって創出される、深みのある高品質な高性能艶消し仕上げのメカニズムと、その質感を詳しく解説した。
建築・防食分野としては、シンソマー社のSik Peng Chua氏が登壇し、多機能な塗料向け樹脂群を提案した。外装用として汚れ付着防止(DPUR)や耐候性に優れたアクリル樹脂を紹介したほか、打設直後のフレッシュコンクリート用やチョーキングが生じた石材基材向けなど、現場の課題に即したラインアップを提示。さらに、疎水化技術を応用したDTM(直接塗装)樹脂や建築用溶剤系樹脂、耐火塗料用樹脂など、同社の技術力の幅広さを印象付けた。
機能性添加剤のセクションでは、アスコテック社の液状防錆剤についてテツタニの向井寧氏(東京)と中西弘孝氏(大阪)が解説。「ASCONIUM」「ASCOTRAN」「ASCOTRUST」の3つの製品群が、いかにして多様な環境下での腐食を抑制するか、その具体的なメカニズムが示された。また、ゼオケム社の張振興氏は、ポリウレタン樹脂などの品質安定に欠かせないモレキュラシーブおよび吸水シリカを紹介し、水分管理の重要性を「Purmol」シリーズの技術データとともに詳述した。
会場内では講習に加え、同社が取り扱う多彩な製品紹介や、ビックガードナー(BYK-Gardner)の精密測定機器の展示も行われた。最先端の素材技術から仕上がりを評価する測定機器まで、塗料製造の川上から川下までを網羅した充実のプログラムは、次世代の製品開発に向けた貴重な情報交換の場となった。

